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銀山、電気バスでGO

2008年04月18日

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試乗会で石見銀山遺跡内を走る電気バス=大田市大森町

◆地元住民ら試乗◆

 大田市は17日、石見銀山遺跡(大田市)で、地元住民らを対象に電気バスの試乗会を開いた。市は3月、観光客を大型駐車場からシャトルバスで運ぶ現在の「パーク・アンド・ライド方式」を「歩く観光」に転換する方針を表明している。シャトルバス廃止の場合、市は乗客を高齢者などに限って電気バスを走らせる「福祉バス」の導入を検討している。

 この日登場したのは、北陸電力などが開発中の28人乗りのバス。現在は43人乗りのシャトルバスが走っている銀山公園〜清水寺前(1・1キロ)などを走った。1回の充電で100キロの走行が可能という。バスは18日も走らせ、合わせて約200人が試乗する見込み。

 パーク・アンド・ライド方式は昨年4月に導入した。間歩(坑道跡)が点在する銀山地区に、マイカーや観光バスが乗り入れることを禁じ、銀山公園のほか大森代官所跡、石見銀山世界遺産センターの3カ所に設けた駐車場からシャトルバスや路線バスで観光客を運んでいる。

 しかし、昨年7月の世界遺産登録を機に来場者が急増し、バスの振動や排ガスに悩む住民がシャトルバス路線の廃止を市に要望。これを受けて市は26日から5月末まで、銀山公園〜龍源寺間歩(2・3キロ)のバスを試験的に運休させ、影響を調べる。関係者の合意が得られれば、10月にも路線を廃止したいとしている。

 試乗した竹腰創一市長は「住民と話し合いながら、導入の方向で検討したい」。地元の大森町自治会協議会の山下幸弘副会長(70)は「騒音もなく乗り心地はいい。本数の少ない福祉バスとして運行してほしい」と話した。

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