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【社会】

録画実施の病院、半数以下 顕微、内視鏡で46%

2008年4月19日 16時58分

 手術態勢が十分整っているとされる全国の621病院のうち、手術中に患部(術野)を録画しているのは「顕微鏡・内視鏡」で285病院(46%)、「それ以外の(通常の)手術」では132病院(21%)にとどまることが19日、厚生労働省研究班(主任研究者・並木昭義札幌医大教授)のアンケートで分かった。

 医療事故調創設を目指す厚労省は、録画することで事故の際により適切な原因の検証が可能になるとみているが、研究班は「録画は広まっていない。いざという時に映像を使って患者に説明するという意識が不足しているのではないか」と指摘している。

 録画の事実を患者に伝えているのは「内視鏡・顕微鏡」で187病院(30%)、「それ以外の手術」では68病院(11%)。患者への映像開示については「医療事故訴訟の証拠として必要以上に使われれば、萎縮医療につながる」などと消極意見を寄せた病院もあった。

(共同)
 

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