2008年4月19日 12時29分更新
医師不足が深刻な問題になっている奥能登の公立病院どうしが、限られた人材で必要な医療体制を確保するため連携を強化し、医師の相互派遣などを検討することになりました。
輪島市や能登町など奥能登の2市2町にある4つの公立病院では、常勤の医師が過去4年間で9人も減り、看護師不足も深刻な問題になっています。
こうした事態を連携して打開しようと、奥能登の4つの病院が協議会を設立し、輪島市三井町の奥能登行政センターで18日、初会合が開かれました。
4つの病院の院長や金沢大学と金沢医科大学の院長らが会合に出席し、医師不足でも必要な医療体制を確保するため、病院どうしで医師を派遣しあうことや、休日や夜間の救急医療を輪番制にすることなどを検討することなりました。またこうした連携により、患者が夜間や休日に遠くの病院へ出向かねばならない事態も想定されることなどから、住民から意見を聞くシンポジウムを近く開くことを決めました。
協議会の会長をつとめる金沢大学付属病院の富田勝郎院長は「奥能登の病院に積極的協力し、少ない人材で地域医療を維持出来る方法を考えたい」と話していました。