Windows 98/Me リソース不足の対策

リソースはソフトを起動したり新しいウィンドウを開くたびに減少します。リソースが不足すると新しいウィンドウも開けなくなるので、Windows 98/Meを快適に使うためには、十分なリソースを確保することが必要です。

リソースを減らす最大の原因はメモリに常駐するソフトです。 アプリケーションをインストールすると勝手に常駐するものがけっこうあるので、放っておくとリソースはどんどん減ってしまいます。タスクトレイのアイコンはできるだけ減らしましょう。

リソースの確認方法
エクスプローラで  ヘルプ > バージョン情報
システムリソースを確認できます

スタート > プログラム > アクセサリ > システムツール > リソースメーター
システムリソース、Userリソース、GDIリソース に分けて表示できます

リソースの目安
Windows起動直後で70%以上は確保したいところです。ウィンドウひとつ開くにもリソース3%ぐらいは消費するので50%程度ではすぐにリソース不足に陥ります。ソフトによっては終了してもリソースを開放しないものがあるので、使っていくうちにリソースは減少します。

リソースを増やす
スタート > ファイル名を指定して実行 > msconfig
で「システム設定ユーティリティ」を起動し「スタートアップ」の不要な項目のチェックをはずす。

「スタートアップ」にはいっているのはWindows起動時に実行するプログラムで、メモリに常駐するソフトは、 たいていここに入っています。チェックをはずすと、当然その機能が使えなくなるので十分に注意して自己責任でお願いします。

「スタートアップ」に入っているものには大きく分けて3種類あります。

(1)Windowsに組み込まれているもの
「システム設定ユーティリティ」の「スタートアップ」で左に項目名、右に実行するファイル名がありますが、 実行するファイルが C:\windows\〜 またはパスが無く *.exe のものが大抵これです。 何をしているのか不明なものが多く、チェックをはずすには注意が必要です。

(2)アプリケーションが使用しているもの
C:\program files\〜、 C:\PROGRA~1\〜 などのものが多いでしょう。ここでPROGRA~1はprogram filesのMS-DOSファイル名です。

ここまでは「システム設定ユーティリティ」でないと見えないものです。

(3)スタートメニューのもの
スタート > プログラム > スタートアップ に入っているもので、msconfigの「スタートアップ」では下の方に出ます。チェックをはずすと「使用不可となっているスタートアップ項目」ができて、そこに移動します。

必要かどうかは、名前、タスクトレイのアイコン、実行するファイルがあるフォルダ名、フォルダにある、*.hlpや*.txtなどから、だいたい判断できます。良くわからなくても、チェックをはずしてみて問題がなければOKという確認方法もあります。

うちのノートパソコンでWindowsに組み込まれているものの例です。他のパソコンでも、だいたい同じだと思いますので参考にしてください。
必要なもの
ScanRegistry (scanregw.exe)レジストリのバックアップ作成(常駐しない) *1
LoadPowerProfile電源管理(はずしても復活する)
SystemTray (systray.exe)PCカード(はずしても復活する)
使っていなければ不要なもの
StillImageMonitor (stimon.exe)スキャナとカメラ
IrMon (IrMon.exe)赤外線
internat.exe言語や日本語入力システムのタスクトレイアイコン、キーボードのプロパティでもOFFできます
SchedulingAgent (mstask.exe)タスクスケジューラ
TaskMonitor (taskmon.exe)タスクモニタ、デフラグの時参考にするらしいです
Windows Me 専用
PCHealth (PCHSchd.exe)PCHealth スケジュール設定(システムの復元のため)
*StateMgr (StateMgr.exe)PCHealth用監視プログラム

*1 Windowsの動作が異常になった時にMS-DOSモードで起動し、scanreg /restore でバックアップから復元することができます。(MeではMS-DOSモードがないので起動ディスクを使用するかファイル名を指定して実行)


Process_v というフリーソフトを使うと現在実行されているプロセスをアイコン付きで表示してくれるので、チェックをはずしてよいかどうか判断するのに役に立つと思います。 作者のページへ

(補足)
チェックをはずしていると、「スタートアップ」に同じ項目が複数できることがあります。実害はありませんが、どうしても一つにしたい場合はレジストリから削除する必要があります。場所は
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\microsoft\windows\CurrentVersion の
"run" "Run-" "RunServices" "RunServices-" などです。
レジストリを変更するのは危険なので十分注意して自己責任でお願いします。


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