2008年 4月 18日
学校給食の牛肉偽装事件で判決
丸亀市の学校給食に外国産牛肉を国産と偽って納入し、不当な利益を得たとして詐欺などの罪に問われた精肉店店主に、高松地方裁判所丸亀支部は18日、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。判決を受けたのは丸亀市葭町のふじや精肉店の店主、山下幸雄被告(63)です。判決などによりますと山下被告はおととし12月から去年1月にかけて、丸亀市の学校給食にオーストラリア産牛肉約1.7トンを国産と偽った証明書を添付して納入し、学校給食会から代金約303万円をだまし取ったものです。判決で、高松地裁丸亀支部の辻井由雅裁判官は「自らの利益のために消費者を無視した偽装行為を行った刑事責任は重大だが、罪を認め反省している」として懲役2年6ヵ月執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

陸自善通寺所属の防衛事務官を逮捕
善通寺市の陸上自衛隊に勤務する事務官が団地のベランダに侵入し、干してあった下着を盗んだとして窃盗の疑いで、警察に逮捕されました。逮捕されたのは陸上自衛隊善通寺駐屯地の総務課に勤務する防衛事務官で、善通寺市吉原町に住む川島秀雄容疑者(26)です。警察の調べによりますと川島容疑者は17日、午後10時前、自分が住む団地内で別棟のベランダに侵入し、干してあった男性用の下着2枚を盗んだ疑いです。この家の女性から「男がベランダにいる」との通報を受けて駆けつけた警察官が現場近くで下着を持っていた川島容疑者を発見し、容疑を認めたため緊急逮捕しました。逮捕された時、川島容疑者が持っていた下着はベランダで盗まれた下着とは別の女性用の下着で、警察で余罪があるとみて調べています。

0系新幹線、開業当時の姿で運行開始
今年秋に引退することが決まっている初代の0系新幹線が運行開始当時の懐かしい姿で登場です。18日から山陽新幹線で運行が始まりました。丸いふくらみがある先頭車両のフォルム。アイボリーホワイトに鮮やかなブルーのライン。今から44年前東京オリンピックが開催された、1964年に登場した0系新幹線です。現在も「こだま」として活躍していますが、イメージチェンジなどで緑のラインに塗り替えられていました。引退を前に、鉄道ファンの要望に応えて昔の姿に塗装され、18日から山陽新幹線で運行が始まりました。この新幹線は引退する今年11月まで、新大阪・博多間で1日に上下あわせて10本程度運行される予定です。

2次被害防止を、硫化水素の対処訓練
有毒ガスの硫化水素による自殺が全国的に相次いでいます。付近などへの2次被害を防止するために赤磐市で18日、警察と消防の合同訓練が行われました。訓練は駐車中の車内で有毒ガス中毒と見られる男性が倒れているという想定で始まりました。警察官が有毒ガスを吸わないよう風上から近づきます。車内にトイレ用の洗剤容器などがあることから警察官は硫化水素が発生していると判断し、付近を立ち入り禁止にして周辺住民を避難させます。また、硫化水素は引火性が強く、爆発する危険性が高いことから付近で火を使っている人がいる場合、ただちに消すように注意します。硫化水素で自殺を図るケースは全国的に相次いでいて岡山県内では今年に入って巻き添えになった1人を含め、5人が死亡しています。警察や消防は硫化水素が発生している場合はすぐに通報するよう呼びかけています。

下津井電鉄に新型の高速バス車両
岡山市の下津井電鉄が、20日から、大阪行き高速バスに、乗り心地をアップさせた新型車両を導入することになり、報道関係者に公開されました。このバスは、下津井電鉄が、乗客に快適な旅を楽しんでもらおうと、岡山と大阪を結ぶ路線に3台導入するものです。座席の幅は従来の88aから93aに広げられるほか、アームレストも設置されます。また、車両の後部には、約2.6平方bと、従来の3倍の広さがある洗面台付きのトイレに加え、給湯器も設置されます。洗面台付きトイレと給湯器の両方を備えた高速バスは、全国でも初めてということです。下津井電鉄の大阪行き高速バスは、女性や若者を中心に人気を集めていて、新型車両の導入で、さらに利用客を増やしていきたいとしています。

おかやま新酒フェア
岡山県産の地酒をPRする「おかやま新酒フェア」が18日から岡山市ではじまりました。この催しは県内の酒蔵などで作る岡山県酒造組合が開いたものです。会場の岡山市の岡山一番街には県内58の酒蔵が醸造した絞りたての新酒や純米酒など、約50種類が用意されていて、その場で試飲することができます。複数の酒蔵の新酒を一度に味わえるイベントは珍しいということで、買い物客らがじっくりと味わっていました。会場の一角には地酒を若い世代にも味わってもらおうと、岡山県立大学の学生がデザインしたユニークなお酒の器も展示されています。この「おかやま新酒フェア」は20日まで、岡山市の岡山一番街で開かれます。

野崎家旧宅で端午の節句特別展
来月5日の端午の節句にちなんだ美術品の展覧会が、倉敷市の野崎家旧宅で開かれています。江戸時代に塩田開発で財を成した野崎家には甲冑や掛け軸など数多くの美術品が残されています。会場には男の子の健やかな成長を願い、勇ましさを感じる作品約20点が展示されています。狩野永徳の孫で、江戸時代に画家として活躍した狩野探幽の掛け軸は、鋭い目つきをした龍や虎が、墨を使って繊細なタッチで描かれています。この他約300年前の鎧なども展示されていて、訪れた人たちは一つ一つじっくりとながめていました。この展覧会は6月1日まで、倉敷市の野崎家旧宅で開かれています。

初夏の北海道の観光と物産展
北海道の海産物やスイーツなどを一堂に集めた物産展が倉敷市のデパートで18日から始まりました。旧店舗の約1.5倍の広さになった天満屋倉敷店の催場には、初出店の7店を含む31の店が軒を連ねています。こちらは、昭和11年創業の老舗、小樽市の洋菓子店「館」のロールケーキです。北海道産の牛乳と抹茶や十勝小豆など、厳選した素材を贅沢に使ったケーキです。また、北海道の海の幸、ウニやカニがぎっしり詰まった弁当や、さつまいものまろやかな風味を生かしたスイートポテト、さらにはラーメンや寿司の実演販売コーナーもあり、開店直後から大勢の買い物客でにぎわっていました。初夏の北海道物産と観光展は今月27日まで、倉敷市の天満屋倉敷店で開かれています。

岡山シーガルズがOHK訪問
女子バレーボールのVプレミアリーグで初めて4位に入った岡山シーガルズのメンバーが岡山市のOHK本社を訪れ今シーズンの結果を報告しました。OHK本社を訪れたのは岡山シーガルズの河本昭義監督と選手など合わせて8人です。岡山シーガルズは今シーズン、目標だったVプレミアリーグの決勝ラウンドに初めて進出し、4位の成績を収めたことを報告しました。シーガルズはこれまで5位が最高で、企業に属さないクラブチームが4位に入ったのは女子リーグ史上、初の快挙です。野村まり主将は「先週まで試合で、4位に入った実感がありませんでしたが、県民の皆様の喜びの声を聞いてようやく実感しているところです。これからまたひと回り大きく成長できるよう頑張っていきたいです」と抱負を語っていました。