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聖火ランナー思い様々 有森さん「それでも私は走る」

4月18日22時25分配信 産経新聞


 聖火リレーの本番まであと1週間ほどに迫った18日、長野市のシンボル的存在の善光寺が出発地点返上の方針を示し、聖火リレーのルート変更が決まった。突然の展開に、26日に全長18.5キロ間で聖火をつなぐ有名人やアスリート、一般市民のランナー80人の胸中も揺れた。緊張感が増すなか、「妨害は怖いが頑張る」「世界の平和を願って走る」と話す人や、ノーコメントを通す人など、反応はさまざまだ。
 「正直、妨害活動は怖いと思うけど、JOC(日本オリンピック委員会)に任されたのでちゃんとやろうと思う。妨害が起きないことを願っている」。アテネ五輪・レスリングの金メダリストでリレーに参加する吉田沙保里さん(25)はそう話した。
 アテネ五輪に出場した陸上の末續慎吾さん(27)が所属するミズノは「気持ちに変わりはないようだ」とコメントした。
 ただ、ある有名人ランナーが所属する事務所は匿名を条件に「こんなことになるとは思ってもいなかった。辞退するかどうかは分からない。社会情勢の様子をみるしかない」とピリピリした雰囲気。広告車両をリレーの車列と一緒に走らせる計画を中止した日本コカ・コーラは、認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本名誉会長、細川佳代子さんをランナーに選出しているが「現時点でコメントを出すことは考えていない」。
 聖火リレーは本来なら晴れの舞台だが、市民ランナーの間でも「取材には応じられない」との声が聞かれた。取材に応じた長野市の会社員、高橋准一さん(37)は「長野市といえば善光寺。正直寂しいが、やむを得ない。不安はあるが警備が多数出ると聞いたので大丈夫だと思う」と、しっかりと走るつもりだ。
 リレーに参加するバルセロナ、アトランタ両五輪でメダルを獲得した有森裕子さん(41)は「チベットに対する非人道的な問題に、善光寺として抗議の意思を表現したということだろう。これも一つの権利だが、私がどうこう評価する話ではない」と話した。
 その上で「騒動は走者や選手には厳しいかもしれない。でも、チベット問題に多くの人が興味を持ち、人々が平和を願う声をつなげていけるなら、このリレーはすばらしいことだ。私は世界の平和を願って走りたい。ただ、中国の聖火警備隊はいらない。五輪は開催国のものではなく、すべての人の平和の祭典だ。中国のものと考えているなら、その考えは間違っている」と訴えた。

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最終更新:4月18日22時26分

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