松井証券は18日、株式の私設取引システム(PTS)の認可を同日政府から取得し、5月12日からサービスを始めると発表した。即時決済の取引方法を採用したのが特徴。通常の株式取引は注文成立から決済・受け渡しまでに売買日を含め4営業日かかるが、松井のPTSは注文成立と同時に決済を完了させる。即時決済の市場は、既存取引所を含めて国内では初めて。
即時決済の取引方式では、株式を売却したのと同時に売却代金が口座に払い込まれる。このため投資家は1日に何度も同じ銘柄を売買しやすくなる。
松井に口座を持つ顧客が対象で、東京証券取引所1部に上場する株式と上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(REIT)の売買ができる。東証の取引時間と同じ昼間の取引のみで、東証の時価で売りと買いの注文を随時成立させる価格決定方式を採用する。(18日 23:02)