■報道発言に対する謝罪について

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対馬市長の松村でございます。
去る、8月25日に放映されましたフジテレビ ニュース・ジャパンでの私の発言が皆様には大変な不快感を与えてしまいましたことを、まず以てお詫び申し上げます。
私は、島の経営の難しさ(地方のあるべき姿、地域振興、定住促進対策等々)に苦悩する一地方の首長として、特に国境離島の抱える諸課題に対応していかなければならない首長として悪戦苦闘している毎日であります。今回たまたまフジテレビの取材を受けることになり離島の抱える問題の深刻さ、島の元気づくりの難しさを全国の皆様に識っていただく良い機会と取材に応じたところであります。
一時間足らずのインタビューの中で、政府の「国境政策の欠如」について力説していたことは認識をいたしておりました。
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国境を画定する外海離島の重要性、200海里海洋の時代を迎えている現在、(外海)離島があるが故に国土面積37万平方キロメートルの約12倍の水域が確保されていることはどういうことなのか。国土を、国土画定の重要なポジションを占める外海離島、なかんずく国境離島に対する国境政策を事あるごとに強く国に要望し、力説するもなかなかその意が通じません。国境離島の特質という視点から見ても財政力の弱い国境離島に対して、国の直轄地に近い「特別市」的な位置づけはできないものか。財政力の弱い分、国策に寄与することによって国と一体となった島の元気づくり、国防の前線基地としての自衛隊増強誘致も盛んにやっておりますが、総定員法の枠の中で思うにまかせないこと等々の日頃の鬱憤をぶつけていたことも事実であります。
そんな中、思うにまかせない日々の連続のため、苛立ちを感じつつ、平常心を失っていたのではなかったかと反省しておりますが、自虐的になり、ジョークのつもりで「島民一人あたり1億位ででも売ってしまいますかな」と鬱憤を晴らすような発言を苦笑しながらしましたことは放映されたとおりであります。その部分だけをクローズアップして放映され、皆さんのご叱声を受けましたことは、事情はともあれ、大変不謹慎で軽率な発言であったと改めて深く反省をいたしております。日頃歯に衣きせぬ発言が多いと留意を促されることもありますが、今回のように「人身売買・・・等々」のメールの反響の大きさに、自分ながら驚愕いたしており深く反省をいたしております。
対馬島は、今、島の元気づくりに一生懸命取り組んでおりますが、ついつい愚痴っぽくなり、日頃の鬱憤を取材時にぶっつけてしまいました。
この様な不謹慎極まりない発言に全国の皆さんからご叱声を賜り、重ねて深謝と深い反省を表明いたします。改めて私の本意ではないことをご理解いただきますならば幸甚であります。
お騒がせいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。
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対馬市長 松村 良幸
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