来年度予算めぐる議論開始―財政審

 財務相の諮問機関である財政制度等審議会(財政審、西室泰三会長)の部会は4月18日、来年度の予算編成をめぐる議論をスタートさせた。財務省側はこの中で、税収に対する借金返済額の割合を示す国の「実質公債費比率」が、財政破綻(はたん)した北海道夕張市を大幅に上回ることを示すデータを提示し、歳出削減の必要性を強調した。

【関連記事】
「診療所優位の点数、再配分を」財政審
改定率めぐる調整、年末に向け本格化
「社保費、最大の歳出要因」財政審が建議
歳出削減を堅持、財政審が予算建議
次期改定、診療所に手厚い配分を

 西室会長は部会終了後に記者会見し、「国家財政が赤字にひんしているという認識は常に持たなければならない。歳出そのものについて議論するのが(財政審の)大きな役割だ」と強調。それでも財源が確保できない場合には、「(消費税率引き上げに)言及せざるを得ない」と述べた。ただ、消費税の社会保障目的税化については、「まだ方向を決めていない」と述べるにとどめた。

 25日の次回部会では、社会保障関係費をテーマに関係者からヒアリングをする。


更新:2008/04/18 21:41     キャリアブレイン

このニュースをメールで送る

ご自身のお名前:


送信元メールアドレス(ご自身):


送信先メールアドレス(相手先):


すべての項目にご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。

ようこそゲストさん

※無料会員登録をしていただくと、すべての記事がご覧いただけます。

医療ニュース動画

08/01/25配信

高次脳機能障害に向き合う 医師・ノンフィクションライター山田規畝子

医師の山田規畝子さんは、脳卒中に伴う高次脳機能障害により外科医としての道を絶たれました。しかし医師として[自分にしかできない仕事]も見えてきたようです。