日中外相会談 中国の楊外相、チベット問題について「内政問題である」と強く反発
高村外相は17日夜、中国の楊外相と会談し、チベット問題について、ダライ・ラマ14世と無条件で対話する姿勢と、さらなる情報公開を求めた。
しかし、中国側は「内政問題である」と強く反発した。
楊外相は「チベット問題は、中国の内政です」と述べた。
さらに共同会見で、楊外相は、聖火リレーの混乱など一連の北京オリンピックをめぐる騒ぎも、すべてダライ・ラマ一派がオリンピックを失敗させて、中国を分裂させるために仕組んだものであると強く非難した。
楊外相の会見は、大部分がチベット問題における中国政府の主張に費やされ、会談で同じ内容を聞いた高村外相が、隣で困惑した表情を浮かべる場面もあった。
また会見では、胡錦涛主席が5月6日から10日までの日程で訪日することが正式に発表された。
しかし、今回の会談では、東シナ海のガス田開発や中国産毒ギョーザの問題については新たな進展は見られず、首脳会談に課題を先送りした形となった。