来日の中国外相「チベットは内政問題」
来日中の中国のヨウ・ケツチ外相は、高村外務大臣と会談し、チベット問題で意見交換しましたが、「中国の内政問題だ」という従来の主張を繰り返した上で、暴動はダライ・ラマ勢力が策動して起こしたものだと強く非難しました。
来月初旬に予定されている胡錦濤国家主席の日本訪問の準備のため、来日したヨウ外相は17日夜、高村大臣と会談しました。この中で、高村大臣はチベット問題について、中国側に透明性を確保して対話の姿勢を打ち出してほしいと要請しました。
これに対して、ヨウ外相は中国側の立場を説明し、共同会見では「チベット問題は中国の内政問題で外国は干渉すべきでない」と述べました。
そのうえで、「暴動はダライ・ラマ14世を支持する勢力が策動して起こしたものだ」として、北京オリンピックの聖火リレーが世界各地で妨害を受けていることはオリンピックの精神と国際ルールに反すると、強く非難しました。(18日00:20)