MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

不明19歳女性の部屋から大麻 容疑者、薬物で複数女性誘い出しか (2/2ページ)

2008.4.18 01:35
このニュースのトピックスドラッグ

女性の部屋から大麻も 覚醒剤が接点に

 所在不明になっている石田佳奈子さんと、塩野直樹容疑者が出会うきっかけになったのは、覚醒剤だった。インターネットの掲示板には「エス」「アイス」などと隠語が飛び交い、メールのやり取りで簡単に売買が成立する。「薬物専用の掲示板は立ち上げてはつぶすを繰り返しており、摘発しきれない」(警視庁幹部)のが実情。警察も事態を憂慮しているが、最良の手だてを打ち出せずにいる。

 「一緒に、冷たいのを決めない?」

 塩野容疑者は、携帯電話の出会い系サイトで、こんな言葉で石田さんを誘い出した。「冷たいの」も覚醒剤の隠語の一つだ。

 財団法人「インターネット協会」によると、掲示板は「禁止用語」を設定しているケースが多く、薬物の名称は伏せられている。

 同協会が運営する有害サイトの通報窓口「インターネット・ホットラインセンター」に寄せられた薬物の情報は、昨年1年間で1174件。一方、警察庁によると、ネット上の薬物売買の検挙数は、わずか18件にとどまっている。

 同協会は「ネットの掲示板は、詐欺まがいの書き込みも多く、警察は確実に薬物を所持しているという情報を重視する傾向がある」と、捜査がネット情報に及んでいないことを指摘する。だが、「警察が掲示板の情報を逐一つぶしていくことは現実的には難しい」(警視庁幹部)。

 同級生らに「おとなしい」と思われていた石田さんだが、薬物に興味を持っていたという。近所の住民は「行方不明になる数日前に見かけたが、すごくやせた感じがした」と話す。

 「うすうす気づいていたけど、止めることはできなかった」。今月6日、父親の通報で、警視庁の捜査員が自宅に駆けつけると、石田さんの部屋から大麻が見つかり、両親はこう打ち明けた。

 薬物に興味を持ち始めた石田さんに、塩野容疑者の誘いを拒むことはできなかったのか。警視庁幹部は「かつては一般市民が薬物に触れるにはハードルがあったが、今はネットで簡単に情報を入手できる。興味本位で手を染めると、取り返しのつかない深みにはまる」と、危険性を指摘している。

PR
PR
イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。