道路を問う
道路建設と巨額財源、そのあるべき姿を考える
【社会】『あしなが』母親 困窮 雇用不安定55% 月給10万円割れ2008年4月18日 朝刊 父親を不慮の事故や自殺などで失った遺児の母子家庭のうち、母親の三割以上が病気に苦しみ、就業中の母親の約55%がパートやアルバイトなどの不安定な雇用状態であることが、あしなが育英会(東京)などの緊急アンケートで分かった。 アンケートは、ガソリンの高騰や食料品の値上げが重なった二月下旬から三月十日にかけ実施。千六十四票の回答(有効回答率75%)があった。 それによると、就業中の母親の月収は平均約十六万八千六百円で支出は約二十万七千円。毎月三万八千円以上の赤字となる計算。求職中の母親の収入は十三万九千円で赤字は四万九千円を超える。 不安定雇用の母親の勤労月収は約九万九千円にすぎず、回答した母親の平均年齢四六・七歳に相当する一般女性の平均勤労月収(ボーナスを除く)の二十四万二千円を大きく下回った。 最近の物価高騰に対しては、就業中の母親の計84%が「とても苦しくなった」「苦しくなった」と回答。「求職中」「無職」を含め八割前後が困窮ぶりを訴えている。これまでの調査では、一九九八年の遺児の母子家庭の勤労年収は約二百万円だったが、下降傾向が続き、二〇〇六年では約百三十七万円に下がっている。
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