ダウンしても老体にムチ打つしかない藤田まことの懐具合

　そこまで無理しなきゃいけないのだろうか。先週ダウンした藤田まこと（７５）のことだ。

　藤田は６月に東京・明治座で座長公演「剣客商売」を行う予定になっている。１１日にはそのＰＲトークショーが行われたが、藤田は体調不良を訴えてイベント出演をキャンセル。医師から「２週間の安静が必要」と診断された。公演に影響はないというが……。

　とにかく、今年の藤田は働きまくっている。正月時代劇「徳川風雲録　八代将軍吉宗」（テレビ東京）に出演し、１月ドラマ「佐々木夫妻の仁義なき戦い」（ＴＢＳ）にもレギュラー出演した。３月には主演映画「明日への遺言」が公開され、そのキャンペーンのために東奔西走。先週末には「剣客商売」（フジテレビ）のスペシャルドラマ版も放送された。

　今回のダウンの理由は「疲れがたまっていたため」だという。やはり、７０歳を越えた藤田にとってはオーバーワークだったのだろう。

　それでも、藤田は老体にムチ打ってでも働かなければいけない。懐具合が苦しいのだ。

　藤田は６０歳のときに妻名義で行っていた事業に失敗し、３０億円もの借金を抱えた。藤田は店舗や大阪・豊中市にあった１８億円の豪邸を処分し、所有していた高級腕時計や宝石類まですべて売り払って返済に充てた。

「自身も『はぐれ刑事純情派』などの連ドラをはじめ、単発ドラマ、舞台、ディナーショーをフル回転でこなし、やっと完済しました。ただ、借金をキレイにしても生活費は稼がなければなりません。持ち家も手放してしまったし、まだまだ働く必要があるんです」（マスコミ関係者）

　これまで１５年近く続けてきた「東建コーポレーション」とのイメージキャラクター契約も今年３月いっぱいで終了した。公式サイトを管理してもらうなど、何かと援助してくれていた企業と切れたことも痛手だろう。

　藤田に“老後”が訪れるのはいつなのだろうか。

【2008年4月15日掲載】