長野市の北京五輪聖火リレーで、出発地辞退を市の実行委員会に伝える善光寺関係者=18日午前、同市役所 善光寺が聖火リレーの出発地辞退 チベット問題懸念長野市で26日に行われる北京五輪聖火リレーで、出発式を行う予定だった善光寺の担当者は18日、市の実行委員会に対し、スタート地点を辞退する意向を伝えた。 若麻積信昭寺務総長は、理由について「文化財や信者の安全の問題と、チベット問題を考慮した」と記者団に説明した。 1998年の長野五輪でも寺の鐘を合図に開幕した市の象徴的存在の善光寺が外れることになり、リレー計画は本番約1週間前に大幅な変更を迫られる。平和の祭典を祝うはずのリレーの意義は大きく揺らぐことになりそうだ。 市の実行委は善光寺の境内以外からスタートするルート変更の検討を始めた。参道をスタート地点にすることなどが候補となっている。 善光寺関係者によると、チベット暴動で僧侶が弾圧されていることで、同じ仏教者として境内を式典用に提供することに反対する意見や、抗議行為による混乱を懸念する声が内部から出ているという。 当初の計画では、善光寺の本堂と三門の間のスペースに特設会場を造り、26日午前8時から点火式などの出発行事を行うことになっていた。 |
【共同通信】 |
|
ニフティクリップに登録