2008年4月18日 12時20分更新
今月26日に長野市で行われる北京オリンピックの聖火リレーでスタート地点となっている善光寺は、世界各地の聖火リレーで中国政府への抗議活動が続いているため、18日午前、代表者が長野市を訪れ長野市側と協議しており、席上、善光寺の境内をスタート地点にしないよう申し入れているものと見られます。
北京オリンピックの聖火リレーは日本では今月26日に長野市で行われ、善光寺境内の本堂の前をスタートして80人のランナーが市内中心部の18.5キロのコースを聖火をつないで走ることになっています。
しかし、世界各地の聖火リレーでチベット問題での中国政府の対応を批判する抗議行動が続いたことからスタート地点となっている善光寺は、17日幹部会を開いて対応を協議し、善光寺の境内をスタート地点にしないよう、長野市の聖火リレー実行委員会に求める方針を固めました。
これを受けて善光寺の代表者が現在、長野市役所を訪れ、長野市の聖火リレー実行委員会の篠原邦彦事務局長と協議していますが、席上、境内をスタート地点にしないよう求める方針を長野市側に伝えているものと見られます。
協議前に篠原事務局長は
「善光寺から正式に要請があれば聖火リレーのコースは見直さざるを得ない」と話していて、長野市側はスタート地点を善光寺の境内の外に移したことを想定した別のコース案の検討も進めています。