中国政府系ファンド「中国投資」、当初年間リターンは5%目指す

2008年 04月 18日 10:51 JST
 
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 [ビバリーヒルズ(米カリフォルニア州) 17日 ロイター] 中国政府系ファンドである中国投資有限責任公司(中国投資)の汪建熙・最高リスク管理責任者(CRO)は17日、昨年発足した中国投資の年間リターンについて、当初数年は約5%を目指すとの考えを示した。

 当地で開催された中国系米国人団体の会合の合間述べた。

 中国投資は約2000億ドルを運用しており、米国の銀行、保険会社など西側諸国の企業から出資要請があったことを明らかにした。

 ただ、同CROは、報酬が低いためファンドマネジャーなどのスタッフ雇用が困難になっていることを明らかにした。また、北京を拠点とする中国投資は、香港を拠点とする国家外為管理局傘下のファンドとは別であるとしている。このファンドは最近、BP(BP.L: 株価, 企業情報, レポート)とトタル(TOTF.PA: 株価, 企業情報, レポート)など英仏石油大手の株を買い増している。

 同CROが関わる中国投資は昨年、50億ドル相当の米モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)株を取得した。

 
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