スタート地点はどこに?善光寺が辞退検討
世界各地で混乱が起きている北京五輪の聖火リレーで、26日に実施予定の長野市では、リレー出発式を行う善光寺がスタート地点の辞退を検討していることが17日、明らかになった。これにより長野市実行委員会と長野県警が複数の短縮コースを検討し始めた。これまで「絶対変更しない」としてきた善光寺と市実行委だったが、中国のチベット暴動鎮圧に反対する各国での抗議行動に警戒を強めている。
五輪開催に平和の祈願を託すことから聖火リレーの出発地点として参道をコースから外さなかった善光寺が「スタート地点の辞退を検討している」との見解を示した。聖火リレー当日の26日はゴールデンウイーク初日で、参拝客が多くなるとの予測が高かったが、安全を考慮して、参道には一般客を入れないことまでは決定していた。
ところが、中国によるチベット弾圧問題が表面化し、世界各国でチベット解放を訴える人々の運動が広がりを見せていることを受け、この日、善光寺幹部らが対応を協議し、選択肢の1つとして出発地点の返上案も出たという。
また市実行委も18・5キロのコース変更は「絶対ない」としてきたが「シミュレーションはしているが、現時点ではコース変更や短縮は考えていない」と、発言が後退した。
警備当局によると、警備態勢は県警の約2000人、さらに近隣県から応援の約800人が加わり、半日のイベントの警備では計約2800人と異例の厳重態勢でほぼ固まった。県警は当初1000人前後で検討していたが、3倍近い規模に膨れあがった。
今後の課題は警備上の問題でコースを変える場合、細かい交通規制の変更が間に合わなくなり、新たな混乱を招く可能性も出てきた。現場では、聖火ランナーを守る伴走車に県警の石井隆之本部長が乗り込み、陣頭指揮を執る方針だ。
実行委と県警では、事前の情報漏えいに神経をとがらせており、コース変更をする場合、当日発表も考えているという。競泳北島康介(25)女子レスリング吉田沙保里(25)野球日本代表監督の星野仙一氏(61)、さらには国民的タレント萩本欽一(66)らの出走順も当日まで秘密となる可能性もある。
平和の祭典の一環として行われる聖火リレーだが、長野市も世界の例に漏れず、厳戒態勢の中で行われることになる。
[2008年4月18日9時13分 紙面から]
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