道路財源の環境税化、論議が詰まっていないと思う=津田財務次官

2008年 04月 17日 17:51 JST
 
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 [東京 17日 ロイター] 津田広喜財務次官は17日午後の会見で、道路特定財源の一般財源化に絡んで、環境税として活用する案が出ていることについて「(環境税の導入は)十分に論議が詰まっていないと思う」との認識を示した。

 津田次官は環境税論議に関して「(温室効果ガスの)排出削減に向けたインセンティブを継続的に提供することが必要であり、税を含む経済的手法の効果が議論されていると思う」との見方を示す一方、「税を使うことはさまざまな課題も同時にある」と指摘。

 具体的には、1)地球温暖化対策全体の中で税制をどう位置づけるか、2)温暖化に一定の役割を果たしている既存のエネルギー関係諸税と環境税をどう考えるか──などを挙げ、環境税を導入する場合は、国民の理解や協力が不可欠であると同時に「諸外国とのバランスを考えないと日本の産業の国際競争力に影響する」と語った。

 
 

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