高村正彦外相は17日、来日中の中国の楊外相と都内の外務省飯倉公館で会談した。会談後の記者会見で高村氏は、中国・チベット自治区で起きた騒乱を巡って一段の情報開示を求めるとともに、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世との直接対話を促した。楊氏は「話し合いの障害は我々でなく、ダライ側にある」と指摘。「チベット問題は中国の内政(問題)だ。外国が干渉すべきではない」と反論した。
会談は予定時間を45分上回り、約2時間15分に及んだ。会見ではチベット問題で、楊氏が一方的に主張を展開する場面もあった。高村氏はチベット問題で「透明性を確保して対話することが重要だ。条件をつけずに対話してはどうか」と求めた。
(17日 23:18)