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ネットで「ケンタッキー・チキン」不買呼びかけも…中国

4月17日20時4分配信 読売新聞


 【北京=佐伯聡士】北京五輪聖火リレーのパリでの妨害活動に抗議して中国のインターネット上で起きている仏大手スーパー「カルフール」に対する不買運動に続き、「チベット独立」に反対するデモ行進や、チベット問題に関する米議会決議への抗議から「ケンタッキー・フライド・チキン」の不買を訴える動きが出ている。

 ネット民族主義はエスカレートする一方だ。

 香港に隣接する広東省深セン市中心部で5月1日午後に「愛国平和デモ」を行うとの呼びかけがネットに書き込まれた。具体的コースを示した地図が付けられ、「北京五輪支持、チベット独立反対」などをスローガンにするという。ケンタッキーについては、中国全土の店舗を標的に、6月1日の不買を訴える書き込みが出回っている。

 一方、カルフール不買運動は、ネットでの5月1日の不買呼びかけ以外に携帯電話メールでも拡大中だ。「カルフールの大株主が(チベット仏教最高指導者)ダライ・ラマ(14世)に巨額の資金を寄付。フランスが『チベット独立分子』を支持している」として、五輪開幕3か月前の5月8日から24日まで五輪期間と同じ17日間の不買を訴えた。

 カルフール側は15日、「北京五輪の成功を願っている」との声明を発表し、事態の沈静化を求めたが、抗議が収まる気配はない。中央テレビの著名キャスター、白岩松氏がネットで「カルフール労働者の大半は中国人だ」などとして理性的な対応を求めたところ、逆に「永遠に許さない」などの非難が殺到している。

 中国紙によると、山東省青島や雲南省昆明では、市民がカルフール前に横断幕などを掲げて集まり、抗議行動に出たという。

最終更新:4月17日20時4分

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