2008年04月03日 更新
【虎のソナタ】日本のファン気質はウエット
岡田監督(中央)のお通りでえーい! 桜も満開、虎も満開
おいおいどないなっとるん!? 強すぎるがな。桜の満開、虎も満開。
鳥谷が2ラン。煮えたか炊けたか、わからんフォードまでお目ざめだ。六回に激走の三塁打。好返球でピンチも断った。下柳はこれがだんだんよくなって…さすがやのゥ。それに比べて東京ドームの原さんはお気の毒だす。クルーンまで出して…月にむら雲、花に風、サヨナラだけが人生だ…球団初の開幕5連敗だよ。
ところでこの夜も広島市民球場の一塁側スタンドからは新井貴浩選手にブーイングがあった。こんな風にとりあげれば、また面白がって“愉快犯”みたいに新井選手にノシかかっていくのではないか? と思うが、それほどカープファンは“心無い”とは思いたくない。
試合前のフリー打撃でも「この裏切り者。甲子園に帰れッ」とヤジが飛ぶ。思わず地元の放送局の方でさえマユをしかめて「文句は球団に向かうべきで新井にぶつけるのはお門違いだョ」と苦虫を噛み潰していた。もし逆だったら…阪神ファンならどんな反応をしていただろうか。
まぁそれだけ広島ファンにとっては新井選手はかけがえのない存在だったということだ。♪熱海の海岸散歩する 貫一お宮の2人連れ…え?古い。ほっといてんか。「宮さん、今月今夜のこの月をオレの涙で曇らせてみせるぞ!」と、金持ちと結婚する恋人に貫一は涙ながらに熱海の海岸でクドクドと未練がましく嫌味をいう尾崎紅葉の名作は実は結末がないのだ。
「3年前の5月、ボクがシアトルに行ったときセーフコ・フィールドでマリナーズ−ヤンキース戦を観た。そのとき元マリナーズの選手でのちにレンジャースからヤンキースに移籍したA・ロッドにファンは大ブーイングでした。いつまでも、しつこいなぁ…と思いましたよ…」とキャップ大沢謙一郎はいう。実はこの時、大沢と入れ替わる特派員の堀啓介(現遊軍記者)も並んで観戦していた。その堀は「ああ、あれはどちらかというとアメリカ的なシャレもありました。だからブーイングといってもカラッとしていて、やられる側のA・ロッドもそんなに気にしている風ではなかった。ちゃんと3ランを打ちましたし…」という。「ソレと日本のファン気質とは違います。ちょっと日本はウエットなんですよ。だから…ボクは時間とともに静かになると思います」とクールな堀がサラッと分析した。
はてさて、それにしても4試合連続2ケタ安打でまた勝っちゃったよ阪神は。試合前に大沢はサブキャップ野下俊晴を「ラーメンを食おう」と誘った。それというのも前日に同じ店の「塩ラーメン」を食って快勝。それでゲンをかつぎ自分は坦々麺を注文し何も知らない野下に「塩が美味いで、塩にしとき」と無理やりに塩ラーメンをすすめた。野下は内心で「塩なんて美味くないのに…」と思いつつも仕方なく食って「やっぱりピンとこなかった」のだが、とにかくソレもご利益ありで阪神は開幕5連勝。スタンドから「岡田コール」も出たよ。もう尼崎の商店街は「優勝セール」の準備を始めたんと違う!?
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