再生医療への応用が期待される新型万能細胞(iPS細胞)を作製した京都大学の山中伸弥教授は15日、バイエル薬品が人のiPS細胞を作っていたことについて、「他の研究者が後から追いかけてくるのは想定の範囲内。対策は考えてあり、京大の知的財産は心配ない」と話し、特許面で今後の研究や医療応用に支障は生じないとの見解を示した。
都内で開いたシンポジウムで発言した。山中教授は、2006年にマウスiPS細胞作製を公表した時点で、すでに人のiPS細胞樹立のめどが立っていたことを明らかにした。そのうえで、同じ手法で後追いするのは脅威ではなく「むしろ全く別の手法でiPS細胞を作っていたら脅威だ」と発言した。(07:00)