オーマイニュースの市民記者交流会「オーマイカフェ」が18日、東京・虎ノ門のオーマイニュース市民記者スペースで開催され、約30人の市民記者に参加していただいた。
2回目となる今回の「オーマイカフェ」では、オーマイニュース創刊から約2カ月半を振り返ると同時に、将来のサイトデザインや「この記事にひと言」欄の運用などについて記者と編集部が意見交換し、今後のオーマイニュースについて話し合うのが狙い。 約30人の市民記者の参加をいただいた第2回オーマイカフェ。テーブル形式のディスカッションで、市民記者同士の交流も活発に行われた その後、市民記者が自己紹介し、「オーマイニュースへの理解を深めようと初めて参加しました」「ほかの市民記者の方がコメント欄に対しどのように対応しているのか知りたいと思い参加しました」などと来場の動機を述べたり、「自分が書いた記事の掲載が客観的に持つ意味を感じています」「ジャーナリズムについて考えてきたので、オーマイニュースが今後どうなっていくのか興味がある。自分でも記事を書くことで確かめていきたい」「きょうはみなさんの書こうとするエネルギーを感じたい」といった期待を表明した。 ××× ディスカッションではまず編集部から、記事投稿の推移や、今後に予定されるサイトのアップグレードの方向性、コメント欄の改革の経緯について説明があった。 10月末時点で1記者の投稿本数の最高が35本。以下、20本台(~29本)の投稿が2人、10本台(~19本)が11人、以下6~9本が計29人、2~5本が計112人だった。1回でも記事を書いたことがある人はまだ合計300人余りにとどまっているため、今後は市民記者の新規獲得と同時に、既存記者への初投稿や再投稿の呼びかけが課題に挙がっている。 「オーマイニュース2.0」(仮)とされたアップグレードについては、市民記者へのサービス向上として、(1)コメントへの評価や記者プロフィールの確認といった記者間のコミュニケーション機能の強化(2)記事中でのアンケート、動画投稿といった記事投稿機能の強化(3)マイページのSNS化――などの案が浮上していると提示。機能拡充の前提として、会員資格を明確化するために、オピニオン会員の市民記者への登録変更を17日に行ったことを説明した。 コメント欄“炎上”を経験したという男性市民記者は、「誹謗中傷は確かに読んでいる人を不快にさせるが、意見と誹謗中傷は別ものだと思っている。こういった(双方向のネット)ニュースサイトをやる限り、中傷は出てくるもの。記事を書く方も、読む方も、互恵平等の精神の下になければならないはず。そういった精神の部分を編集部にはしっかりと伝えてほしい」と指摘した。 一方、コメント欄にある誹謗中傷の書き込みは、実はごく限られた人からのものだったのではないか、という男性記者は、「そういった一部の人にきちんと対応できていれば、全オピニオン会員を切ることにはならなかったのでは。今回の(コメント欄改革の)やり方は好きではなかった」と感想を述べた。 これに対しては、編集部からは「一部の決まったオピニオン会員が悪質なコメントを書く、ということはなかった。同じオピニオン会員がある記事には悪口を述べ、別の記事には大変建設なコメントをしていた。要するに、記事の質によって、コメントのつき方が違うのは事実なので、記事の質を上げるよう一層努力したい。今回の改革はもともと記者予備軍に位置づけていたオピニオン会員を、記者になってもらう措置と理解して欲しい」との説明があった。 そのほか、今後の改善点として「ニュースのたねにもコメント機能が欲しい」「記事によって掲載可否の判断が遅いのはなぜか」「ニュースのたねに行くという編集判断の理由を知りたい。『記事が短すぎるから』『内容が偏っているからなど、簡単な理由を記者に知らせる機能と、その編集判断に対する評価をする機能をつけてほしい」「掲載前に編集済み記事を記者本人に確認させてほしい」などの要望が寄せられた。 オーマイニュースの平野日出木編集次長は「現在のシステムは機能的に足りていない部分がたくさんあり、申し訳ない。機能的な部分についても、記事についても、みなさんのご意見を今後に反映したい。編集した記事はなるべく記者の方にお戻しし、チェックしていただくことを始めていますが、特に大きく改変した記事はその作業を徹底します。市民記者のみなさんとのコミュニケーションを深めたいと思いますので、よろしくお願い致します」と話し、「オーマイカフェ」を締めくくった。
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