福岡放送局

2008年4月17日 18時54分更新

女性殺害 悲鳴上げられ犯行

福岡市早良区で78歳の女性が殺害された事件で、逮捕された22歳の男は「金を要求したが悲鳴を上げられたので刺した」と供述していることがわかり、警察は犯行の状況を詳しく調べています。

この事件は今月14日の夜、福岡市早良区のアパート前の通路で住人の田中久子さん(78)が胸などを数か所刺されて殺害されたもので、福岡市中央区の無職、野地卓容疑者(22)が強盗殺人などの疑いで逮捕されました。
警察は17日午前、野地容疑者の身柄を検察庁に送り本格的な取り調べを始めました。
調べに対し、野地容疑者は田中さんを襲ったときの状況について、「金を要求したが悲鳴を上げられたので刺した」と供述していることがわかりました。
また、「先月25日にも現場近くの路上で別の女性を襲ったが、金を奪えなかったためもっと弱そうな人を狙った」などと、お年寄りを狙った動機を供述しているということです。
一方、関与を認めている2つの事件では、被害者の傷の状況などから、いずれも自宅から押収された刃渡り10センチの果物ナイフが凶器として使われていた疑いの強いことがわかりました。
野地容疑者はふだんからナイフを持ち歩いていたということで、警察は同じナイフで連続して犯行に及んだ疑いが強いとみて、付着していた血液を鑑定するなどして詳しく調べています。