腸閉そくの手術ミスで患者を死なせたとして、業務上過失致死罪に問われた旧国立療養所高松病院の元外科医長、谷口清英被告(51)に対し、最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)は15日付で上告を棄却する決定を出した。禁固1年8月、執行猶予3年とした1、2審判決が確定する。小法廷は「上告理由に当たらない」と述べた。
1、2審判決によると、谷口被告は00年8月、男性患者(当時53歳)の腸閉そく手術で誤って十二指腸に穴を開け、緊急手術でも適切な救命処置をせずに腹膜炎による敗血症で死亡させた。【北村和巳】
毎日新聞 2008年4月17日 地方版