宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶために開発中の無人補給機「HTV」を筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で初公開した。来年夏に新型ロケット「H2B」で第1号機(実証機)を打ち上げる。15年までに毎年1機ずつ計7機を打ち上げる予定だ。実証機を含めた総開発費は約680億円。
金色の耐熱フィルムに覆われたHTVは全長10メートル、直径4.4メートルの円筒形で、宇宙飛行士の滞在に必要な物資や実験装置など計6トンを一度に運べる。縦2.5メートル、横2.7メートルの開口部があり、大型機材も搭載可能だ。10年に米スペースシャトルが退役後は、大型機材をISSに運ぶ唯一の補給機となる。
機体と貨物を合わせた重量は16.5トンで、人工衛星など日本が開発したロケットへの搭載物(ペイロード)では最も重い。【西川拓】
毎日新聞 2008年4月17日 20時22分(最終更新 4月17日 20時35分)