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“バイオリン外交”核問題の膠着打開になるか NYフィル平壌公演 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:米国
【ワシントン=有元隆志】米政府は26日のニューヨーク・フィルハーモニックの平壌公演について1971年の米卓球選手団の訪中などを機に米中雪解けが始まった「ピンポン外交」のように、膠着(こうちやく)状態が続く核問題をめぐる6カ国協議の打開につながるきっかけとなることを期待している。
公演実現に積極的な役割を果たした6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は「米国の敵視政策が核保有の理由と北朝鮮は主張するが、今回の公演はわれわれが敵視政策をとっていないことを示すものだ」と強調する。
米政府としては、北朝鮮が核計画の申告に応じれば北朝鮮の求めるテロ支援国家指定解除や対敵国通商法の適用除外などの懸案解決、連絡事務所の開設など、米朝国交正常化に向けた措置をとる構えを示している。
寧辺の核施設の無能力化とともに申告問題で進展を図り、「過去のどの政権よりも北朝鮮問題で前進を遂げたことを示したい」というのが、ヒル次官補の思惑だ。