シャンテ サラ2

「明るくやろう」の意味を込めたシャンテ・歌え。 独断と偏見で楽しい内容を目指します。「シャンテ サラ」の続編です。

パトロンは日本女性だった?

2008年02月28日 | 音楽界よもやま話
歴史的な米交響楽団による北朝鮮公演、今後 歴史はどう評価するのでしょうか。
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「NY フィルのマゼール氏ー北朝鮮で生涯最高の歓待」(2月28日 YONHAP NEWS) _ 平壌公演を終え、韓国を訪れたニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラの指揮者ロリン・マゼール氏は27日、「北朝鮮の人たちから期待をはるかに超える歓待を受けた。 生涯最高の歓待というべきもの」と述べた (※追加1へ続く)。
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「NY フィル平壌公演支えた日本人女性 静かな伯爵夫人」(2月27日 産経新聞) _ 米ニューヨーク・フィルハーモニックの平壌初公演を陰で支えた日本人女性がいる。 イタリア在住の資産家、チェスキーナ永江洋子さん (75) で、資金面で協力した。 米朝関係の改善に期待を寄せる永江さんの姿を、米紙ウォールストリート・ジャーナルも「NY フィルの静かな伯爵夫人」として伝えている (※追加2へ続く)。
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「平壌で NY フィル公演 スポンサーは日本人セレブ女性」(2月27日 J-CAST ニュース) _ 米国の名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックが北朝鮮・平壌で初めてコンサートを行った。 会場では米国国歌も演奏され、拍手が起こるなど「友好ムード」が演出されたとの見方もあるが、このコンサートのスポンサーは著名な日本人女性という意外な背景もあった (※追加3へ続く)。
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「米メディア『閉ざされた国』から大量の情報発信 NYフィル北朝鮮公演」(2月26日 産経新聞) _ ニューヨーク・フィルハーモニックの北朝鮮公演には世界中のメディアが同行した。 特に多くの米メディアにとって、2000年10月のオルブライト米国務長官 (当時) の訪朝以来、8年半ぶりの平壌入りとあって、わずか48時間の滞在を最大限生かそうと、紙媒体に限らず、ブログなどネット媒体も縦横に駆使し、閉ざされた国から大量の記事を発信している (※追加4へ続く)。
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「NY フィル 北朝鮮で初公演 金総書記は姿見せず」(2月26日 毎日新聞) _ 米国の名門オーケストラ ニューヨーク・フィルハーモニックが26日夜、北朝鮮の東平壌大劇場で公演した。 米交響楽団が同国で演奏するのは初めて。 米朝両国は、本格的文化交流により関係改善ムードを演出したい考えだが、核計画の完全申告をめぐり 足踏み状態が続く6カ国協議の進展につながるかどうかは不透明だ (※追加5へ続く)。
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米ライス国務長官は、25日 李明博 (イミョンバク) 韓国大統領の就任式に出席、27日には福田首相と日本で会談しました。 26日の NY フィル平壌公演に行こうと思えば、行けたはずですが、訪問は実現しませんでした。

恐らく直前まで外交ルートで米朝間の駆け引きがあったと思われますが、効果的な訪問が期待できないことが分かったからでしょう。 イラクの泥沼でもがく米国は、北朝鮮と戦端を開くことは国民が許さないことを北朝鮮は知っており、北朝鮮が米国の要求を強行にはねつけたのは目に見えています。

それほどブッシュ現政権は外交実績を欲しがっているといえます。 逆に見ると、ブッシューライスの二人はこの7年間での外交実績に乏しいといえます。
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かつて、米ソ冷戦時代に開催された1958年チャイコフスキーコンクールで、米国の青年ピアニスト クライバーンが優勝して、NY に凱旋帰国しました。 クライバーンの録音した「ピアノ協奏曲第1番」(58年) は、ビルボードのポップアルバムチャートで7週連続1位を獲得した唯一のクラシック作品です。

さて、 停滞する6者協議と今後の米朝外交はどう動くのでしょうか?

以上

※追加1_ ソウル公演のため 一行とともにアシアナ航空の特別機で入国したマゼール氏は報道陣に対し、音楽という言葉で人々に歩み寄れることを見られたのは最高の経験だったと語った。 アンコール曲の「アリラン」演奏に多くの聴衆が涙し歓呼した瞬間を振り返ると、「われわれの誰もがその瞬間を忘れることはできないだろう。 それは国外の人々が自分たちに関心を持つことに対し、心からにじみ出る愛情と慰安を噴出させたものだった」と評した。 政治的なことではなく人間同士の疎通であり、未来の両国関係の可能性を示すものだと強調した。

また、最後に演奏したガーシュインの「パリのアメリカ人」に引っ掛け、マゼール氏が「いつか『平壌のアメリカ人』という曲ができるかもしれない」と言及した時の雰囲気についても伝えた。 観客は非常に喜んでいるように見え、それは音楽という言葉で友好の手が差し伸べられることを待っていたかのようだったと表現した。

一方、金正日 (キム・ジョンイル) 総書記が公演を鑑賞しなかったことに失望しなかったかと問われると、それを否定し、平和を願い 音楽と文化の世界で相互理解を高められると信じる米国人が多いことを表現しようというのが訪朝の目的だったと答えた。

ソウル公演は28日に芸術の殿堂で行われる。 ベートーベンの「エグモント序曲」、交響曲第5番「運命」、ピアノ協奏曲2番などを予定している。
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※追加2_ 熊本出身の永江さんは、東京芸大でハープを学んだ後 イタリアに留学し、資産家で伯爵のレンツォ・チェスキーナ氏と結婚。 同紙によると、1982年の夫の死後、永江さんは約1.9億ドル (約200億円) 相当の財産を引き継ぎ、音楽家や楽団などの支援に尽力している。
 
主な支援先に挙げられるのは NY フィルのほか、米カーネギーホール、イスラエル・フィルなど。露バイオリン奏者のマキシム・ベンゲロフ氏に名器・ストラディバリウスを買い与え、露指揮者のワレリー・ゲルギエフ氏には公演に向かうための自家用ジェット機を負担した。「音楽は人々を一体にできると永江さんは信じている」と語る関係者もいる。

NY フィルの平壌公演では、北朝鮮からの招待が明らかになった際、真っ先に協力を打診したのが永江さんだった。
 
北朝鮮が公演を「政治宣伝」に利用する恐れが指摘される中、永江さんは「私は政治や企業から自由であり、それが NY フィルにとってよいと考えた」と同紙に語る。 米朝の関係改善に期待を示しながら、「私はいつも政治の問題は考えずに支援している」と反対意見にも屈しない姿勢を強調したという。
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※追加3_ ■公演費用は 2,000〜3,000万円?_ NY フィルは2月26日夕、平壌の東平壌大劇場で公演した。 ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」、朝鮮民謡「アリラン」などのほかに、米国国歌「The Star-Spangled Banner」も演奏。 米国国歌演奏の後に会場から拍手が沸き起こるなど、これまでの米朝関係からは想像できない友好ムードが漂った。  NY フィルによれば、米国、北朝鮮のほか韓国、中国で生中継された。 金正日総書記は姿を見せなかった。

東亜日報の社説は「朝鮮戦争以来、半世紀が過ぎてもなお敵視し続けていた米朝間の和解の可能性を知らせる『事件』に違いない」と述べるなど、一部メディアでは「友好ムード」「和解の可能性」も報じられているが、核問題をめぐっては、6者協議で決まった北朝鮮が核計画の申告を拒むなど、米朝関係はまだぎくしゃくしている。

ライス国務長官は2月22日に記者会見では「公演は良いことだ」などと述べていたが、26日の米中外相会談では、北朝鮮の全ての核計画の申告を履行するよう働きかけていくことで中国側と合意するなど、微妙な駆け引きが続いている。

様々な憶測を呼んでいる今回の NY フィルだが、公演のスポンサーは日本人女性のチェスキーナ・永江洋子氏だった。

韓国の一部報道によれば、チャーター便の手配などについては、アシアナ航空やオーケストラを生中継する韓国メディア MBC などが資金を出している。 詳細は明らかにされていないが、公演費用は 2,000〜3,000万円 と言われており、その全額を永江氏が支援した模様だ。

■ヴェネツィア在住の富豪で、オーケストラのパトロン_ 永江氏はイタリア・ヴェネツィア在住の富豪で、オーケストラのパトロンとして有名だ。 永江氏はハープを学ぶために渡伊し、大富豪のレンツォ・チェスキーナ氏と出会い結婚。 1989年の夫の死後、約3,000億リラ (当時 300億円) とも言われる遺産相続をめぐって、起訴されたが、同年に無罪判決が出た。 その後は、その遺産をもとに音楽家への支援を続けている。

今回の NY フィルの平壌での公演について、永江氏にはどのような意図があったのだろうか。

2月26日のニューズウィークは、同誌に対して永江氏が「音楽はユニークな言語。 私たちは変化と友好を演出するつもり」と述べたほか、NY フィルの訪問が米中の友好と同じようにことが進むか分からないが、いずれにせよ「鍵は接点を見出すことだ」と述べた、と報じている。

TBS の報道番組「筑紫哲也の NEWS23」でも、ヴェネツィアにいる永江氏をインタビューしており、そのなかで永江氏は

「やっぱり音楽はもう国境がない」
「いい方に向かうといいなと思ってるんですよね〜」

と話している。 永江氏にとって、「音楽に国境がない」というのが持論であるようだが、彼女が北朝鮮の現状についてどのように考えているのかは不明だ。
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※追加4_ 今回の訪朝団は楽団員をあわせて約400人 (米紙ニューヨーク・タイムズ) で、うち報道陣は約80人の記者と TV 制作関係者ら。1953年に朝鮮戦争が停戦となって以降、楽団員を含めて米国からこれほど大規模な訪問団が北朝鮮入りするのは初めてだ。

「オーケストラの訪朝は半世紀にわたる (両国間の) 文化断絶の雪解けのヒント」(ニューヨーク・タイムズ紙電子版)「NY フィルはバイオリン外交を北朝鮮にもたらした」(AP)

NY フィルの訪朝について、26日の現地からの報道ぶりはおおむね前向きだった。 確かに北朝鮮の歓待ぶりは「雪解け」とも取れる雰囲気を醸している。

訪朝団が平壌に到着したのは25日午後。 北京からのチャーター機を迎えたのは大勢の北朝鮮メディアだった。 NY フィル音楽監督で常任指揮者のロリン・マゼール氏が飛行機を降りると、集まった現地メディアと同行記者団がマゼール氏の周りに殺到し、北朝鮮当局でさえ手に負えないほどの混乱が生じた。

代表団には万寿台芸術劇場での歓待行事に続き、人民文化宮殿で豪勢な朝鮮料理だけでなく、ローストサーモンなどの洋食も振る舞われたという。 一部の報道陣は26日、当局の随行付きながら平壌市内の地下鉄や学校なども取材した。

いずれの米メディアも北朝鮮が得意とする Åg微笑外交Åh と、詳しく報じたが、さすがに核問題をめぐる北朝鮮の対応もあってか、文末には米朝関係の展望の乏しさを想像させるような表現がちりばめられている記事もいくつかある。

「ホテルの窓から見る平壌市内の景色はすばらしかった。 夜遅くに部屋に戻ると、首都は真っ暗。 街の周りの明かりは視界から消えてしまった」(ウォールストリート・ジャーナル紙記者のブログ 電子版)

「バスが通り過ぎると次々に街灯が消え、バックミラーに1つのサインが見えた。 "米国の帝国主義侵略者をぶっつぶせ"」(ロイター)
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※追加5_ 韓国 MBC テレビの実況中継によると、最高指導者の金正日総書記が会場に姿を現したとの情報はなかった。

北朝鮮の政府関係者や韓国の南北事業関係者などを含め 約1,500人が見守る中、現地時間午後6時に開演した。 ステージの左右には米朝両国の国旗が掲げられた。 ロリン・マゼール氏の指揮で、北朝鮮の国歌とともに米国国歌が北朝鮮で初めて演奏された。

演奏曲目はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」やガーシュウィンの「パリのアメリカ人」など。 フィナーレには朝鮮半島の民謡「アリラン」が奏でられた。

公演は李明博 (イミョンバク) 韓国大統領の就任式 (25日) の翌日に開かれた。 北朝鮮側には、韓国に対抗し、米朝関係改善をアピールする狙いがあった可能性が指摘されている。

以上
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