ロサンゼルス(AP) 「白雪姫」「バンビ」など米ディズニーの名作アニメ映画を手掛けた元アニメーター、オリー・ジョンストン氏が14日、ワシントン州スクイムの介護施設で死去した。95歳だった。ディズニーが15日、明らかにした。
ジョンストン氏は、ディズニー創業者のウォルト・ディズニーが「ナイン・オールドメン」と呼んだ9人のアニメーターの最後の1人だった。
1912年に生まれ、1930年台にスタンフォード大学でアートを専攻。同級生のフランク・トーマス氏(2004年に92歳で死去)とともに、週給17ドルでディズニーに採用され、1937年の名作映画「白雪姫」の制作にアシスタントアニメーターとして加わった。
その後「ファンタジア」「バンビ」でアニメーション監督、「ピノキオ」ではアニメーターとなり、「シンデレラ」「ピーターパン」など多数の作品を手掛け、1978年に退職した。
引退後も米国や欧州の学校などで講師を務め、トーマス氏と共同で残したアニメーションガイドは、アニメーターの間で「バイブル」と呼ばれている。2005年にはアニメーターとして初めて、ホワイトハウスで米国民芸術勲章を授与された。