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最強トリオ起用で、原巨人が落合竜の3タテを狙う。巨人が15日からの中日3連戦(ナゴヤD)に、上原、内海、グライシンガーの先発3本柱を投入することが14日、決定的となった。3投手はこの日、東京・よみうりランド内のジャイアンツ球場で調整。前回(4月1~3日・東京D)の直接対決で敗れた上原、内海に加え、3戦目に中5日でグライシンガーが登板。目下、チームは5勝8敗。最大のライバルから3連勝し、一気の5割復帰を目指す。
緊迫した空気が、G球場の室内練習場に張りつめた。今季2度目の中日との直接対決に備え、上原、内海、グライシンガーの3人が、黙々と体を動かした。「バランスのいいチームやし、頑張ります」15日に先陣を切る上原が、静かに闘志を燃やした。
最大のライバルから最強トリオで3タテを狙う。この日、月曜日恒例となった先発陣練習に姿を見せたのは、休養日の高橋尚を除いた上原、内海、グライシンガー、木佐貫の4人だけ。当初、17日の先発が予想された野間口はリリーフに回る。13日のヤクルト戦に先発したばかりの木佐貫以外が、15日からの中日3連戦に先発することが決定的となった。
2年越しのリベンジへ向け、チームの思いは強い。昨季は5年ぶりのリーグ優勝を果たしながら、クライマックスシリーズで中日に屈辱の3連敗を喫した。今季初対決となった1日からの3連戦。開幕のヤクルト戦3連敗で迎えた初戦の先発に、原監督は上原を指名した。開幕投手を外してまでこだわった中日叩き。9回まで粘投しながら、李炳圭、中村紀の本塁打にやられた。「それ(本塁打)に気をつけんとね」現在、中日は巨人と並びリーグトップの18本塁打をマークしているだけに、今季初白星を目指すエースは警戒を強めた。
16日の2戦目に先発する内海も静かに闘志を燃やした。「前回は前回、今回は今回。1回勝ちが付いたし、楽にいける」2日の対戦では6回2失点で惜敗したが、9日の横浜戦で今季初白星を挙げた勢いで、強竜打線を封じ込める。
そして、トリを務めるのがグライシンガーだ。中5日で先発した11日のヤクルト戦は7回1失点。古巣から初白星を挙げた。17日の先発に向け、この日はブルペンで52球を投球。「状態は良くなっている。中日は投げがいのあるチーム」と頼もしい。16勝で最多勝となった昨季も中日は唯一、負け越した相手。ヤクルト時代、慣れ親しんだ中5日の登板間隔で竜倒に臨む。
開幕直後は右腕の上原、グライシンガー、左腕の高橋尚と内海をそれぞれ違うカードに当てはめるローテーションが組まれた。バランスを重視してのことだったが、横浜、ヤクルト相手に勝ち越し、ここで中日を叩きのめして、開幕からの悪い流れを一気に断ち切るため、ベンチは動いた。最強トリオの快投から日本一奪回への巻き返しが始まる。
(2008年4月15日06時03分 スポーツ報知)
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