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【社会】

削除依頼したら中傷攻撃 学校裏サイト 先生も標的 

2008年4月17日 朝刊

 横浜市立中学校で、生徒らが独自に立ち上げた「学校裏サイト」などに対し、悪口などの書き込みをされた生徒の相談を受けてサイト管理人に削除依頼を出した教諭が、逆に同サイト上でひぼう中傷の標的になるケースが相次いでいることが十六日、市教委の調査で分かった。

 心ない書き込みから生徒を守ろうとする教諭までが被害に遭うという悪循環で、一部裏サイトの悪質さを裏付けている。

 市教委の調査によると、市内百四十五校の市立中学校のうち、47%に当たる六十八校が、裏サイトなどの悪質な書き込みについて「削除依頼をしたことがある」と回答。このうち複数校で、削除依頼をした教諭がサイト上で特定され、「○○先生はサイトの中をかぎ回って削除依頼をしている」などと集中的に攻撃を受けたという。

 サイト管理人へ削除依頼をする際、本名でメールを送るなどするため、その教諭が特定されてしまうとみられる。

 市内のある区では最近、裏サイトが多数出現。区内各校の生徒指導担当教諭は早朝から出勤してパソコンを開き、裏サイトをチェックするのが日課になっているという。ある教諭は、サイト上で攻撃されることについて「教師はみんな精神的に参っているが、削除依頼をしなければ生徒を守ることができない」と悩みを打ち明けている。

 

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