東京の民家で無許可で犬を繁殖させ、子犬を販売していたとして、警視庁は34歳の女を書類送検しました。子犬を購入した客からは、「病気の犬を買わされた」などの苦情が相次いでいました。
かすれた声で吠えるミニチュアダックスフント。声帯が切られていました。
動物愛護法違反などの疑いで書類送検された東京・足立区の無職の女(34)は、無許可で大量の犬を繁殖させ、雑誌に広告を掲載。ミニチュアダックスフントなど5匹を50万円で販売していました。さらに、犬に狂犬病の予防注射を受けさせていませんでした。
女は東京都による再三の指導にも従わず、客からは「寄生虫だらけの犬や病気の犬を買わされた」などといった苦情が相次いでいたのです。
「病名は『先天性膝蓋骨亜脱臼』。ひざのフタが外れる病気だった。歩けなくなると聞いてます」(犬を購入した客)
この女性も、女から購入した犬が先天的な病気を持っていた事を知り、ショックを受けたといいます。
「(この犬は)これから10年 一緒にいる家族ですから、(家族が)悲しい思いをするのはつらいので、無理な繁殖はやめてほしい」(犬を購入した客)
調べに対し、女は「110匹くらい売って300万円売り上げた」と供述しているということです。無許可のブリーダー行為が摘発されるのは、東京では初めてのことです。(16日16:34)