伊吹幹事長との会談で胡主席、チベット独立派を非難

　中国の胡錦涛国家主席は、自民党の伊吹幹事長らと会談し、チベット問題について、「オリンピックを利用した中国への圧力だ」と述べ、チベット独立派を厳しく非難しました。

　会談では、チベット問題について、情報開示や対話を求める福田総理大臣の親書が渡されました。これに対し、胡主席は「対話の窓口は開いている」としたうえで、「オリンピックと結びつけて、中国に圧力をかけようとしている」とチベット独立派を非難しました。また、北京オリンピックについて、伊吹幹事長は「福田総理がサミットでオリンピック成功のため各国の協力を呼びかけることになる」と述べ、ヨーロッパを中心にボイコット運動が広がるなか、日本としては支持する考えを表明しました。予定の時間を延長して行われた今回の会談は、来月の胡主席の訪日を控え、中国側への配慮をにじませたものとなりました。