警察庁は5月1日から、各警察本部の銃器情報の通報窓口「けん銃110番」をひとつのフリーダイヤルに統一し、銃器の押収、容疑者検挙につながった情報に、1丁10万円を目安に謝礼を支払う制度を始める。暴力団による隠匿方法の巧妙化などの影響で、拳銃押収は減少傾向にあり、警察庁は謝礼を支払うことで一般から幅広く情報を集めることが必要と判断した。
フリーダイヤルは、通報者の発信地区を管轄する都道府県警察の銃器対策部門につながり、24時間対応する。5月1日午前10時開始で、番号は0120・10・3774(ジュウミナナシ)。匿名でも受け付け、匿名の場合は受け付け番号と暗証番号を通報者に伝えて警察と連絡を取り合う。
情報をもとに警察が銃器を押収し、容疑者を検挙できた場合は謝礼を支払う。謝礼額は実名の通報の場合は1丁10万円を目安に協力状況などを考慮して決める。匿名の場合は何丁の通報でも10万円以内で個別に算定する。しかし、情報提供者が事件の共犯者だったり、情報を得るために何らかの違法行為が認められる場合は謝礼は支払わない。【遠山和彦】
毎日新聞 2008年4月17日 10時39分(最終更新 4月17日 10時55分)