不発弾を5日間放置
不発弾を5日間放置 06/12 20:10

北九州市での不祥事にはいつも驚かされますが、文化財の発掘が進められていた中学校校庭から5日前に不発弾が見つかっていたにもかかわらず、きょうまで校庭内の倉庫に放置されていたことが明らかになりました。

旧陸軍の不発弾が見つかったのは、北九州市立思永中学校です。

思永中学校のグラウンドには剣豪・宮本武蔵の子孫の武家屋敷跡があり、市から委託された財団法人が発掘作業を進めていたところ、今月7日、旧日本陸軍の不発弾10発を発見しました。

発掘担当の作業員は上司や警察に通報せず、砲弾を水で手洗いし、他の文化財と一緒にプラスチックのケースに入れて、そのまま5日間放置していました。

きょうになって、「まだ火薬が入っているのではないか」と心配になった学芸員が警察に通報したため、陸上自衛隊が回収しました。

不発弾は最大で直径12センチ、長さも35センチあり、中には信管が残っているものもありました。

きょう午後の会見で、財団は、「素人判断で安全だと思った」「不適切な対応があったことをお詫びします」と平謝りしました。

不発弾が置かれていた倉庫の横では今月10日、市民への遺跡の一般公開が開催されていました。