バージニア州ブラックスバーグ(AP) 米バージニア工科大学で学生が銃を乱射し、32人が射殺された事件から1年。キャンパスには16日未明、千人以上が集まり、ろうそくの明かりの中で32の石碑に黙祷を捧げた。
1年前の4月16日に起きた事件では、学生が銃を乱射して学生と教員32人を射殺し、自分も自殺。米国近代史上最悪の銃乱射事件となった。
学内では同日、犠牲者をしのぶ式典や小規模の追悼式が開かれ、バージニア州の銃規制法に抗議して地面に横たわる集会も予定されている。州知事は半旗の掲揚を命じ、正午には鐘の音に合わせて1分間の黙祷が捧げられる。
30人が死亡したホール前には白いカーネーションが供えられ、犠牲者それぞれの石碑の前にはバラの花や21歳の誕生日を祝うカードが置かれていた。
犠牲者の家族の中には、追悼式に出席するのは耐えられず、家族だけで過ごすという人もいる。娘のオースティンさんが殺された同大教授のブライアン・クロイドさんは、4月16日の恐怖を思い出すよりも、妻とともに未来を見据え、娘のためにカシの木を植えるつもりだと話した。