福岡放送局

2008年4月16日 23時38分更新

刺殺男「生活に困っていた」

14日、福岡市早良区のアパートの前で78歳の女性が刺されて殺害された事件で15日夜、強盗殺人の疑いで逮捕された22歳の男は調べに対し、「生活費に困っていた」と供述していることがわかり、警察はさらに動機を詳しく調べています。

この事件は14日夜、福岡市早良区西新のアパート前の通路で1階に住む田中久子さん(78)が胸など数か所を刺されて殺害されたものです。
警察は現金を奪う目的で犯行に及んだとして、福岡市中央区草香江の無職、野地卓容疑者(22)を15日夜、強盗殺人などの疑いで逮捕しました。
16日午後、容疑を裏付けるため1人暮らしのマンションの部屋を捜索しました。
これまでの調べに対して、野地容疑者は容疑を認めたうえで、「生活費に困っていた」と供述していることがわかりました。
自宅があるマンションの管理会社によりますと、野地容疑者はおととし3月に入居しましたが、ひと月3万5000円の家賃を滞納しがちだったということです。
その一方で、野地容疑者が関与を認めた先月25日と14日の女性を狙った2件の事件では、いずれもバッグなどが物色された形跡がないことから、ほかにも犯行につながる動機がないか詳しく調べています。