最新記事一覧
来春からEV購入優遇へ/県が独自の普及策
- 経済
- 2008/04/15
県は十五日、走行中に排ガスや、地球温暖化要因の二酸化炭素(CO2)を出さない電気自動車(EV)を普及させる独自の優遇策「EVイニシアティブかながわ」をまとめた。購入補助制度や充電インフラを整備することで、市販が見込まれる二〇〇九年度から五年間で三千台の普及を目指す。二十一日に開かれる八都県市首脳会議でも同施策への協力を呼び掛け、首都圏全体でEV普及に弾みを付けたい考えだ。
県は〇六年九月に土台となるEV普及構想を全国に先駆けて作成。その後、自動車メーカーやユーザーの意見を踏まえ、より効果的な優遇策の在り方を検討してきた。
購入時のメリットとしては、国が現在支給している補助金にさらに半額を上乗せする。例えば、想定される三百万円のEVを購入する場合、補助額は百五十万円となる。
さらに県ではEVは燃費が良く、年間一万キロ走ればガソリン車と比べ、五年間で約五十万円の燃料代の削減につながると試算。五年利用すれば、実質的には百万円程度の負担となり、現在の軽のガソリン車(約百万円)と比べても十分に競争できるレベルになるという。
また、ユーザーは県の有料駐車場が五割引きになるほか、高速道路料金もETC(自動料金収受システム)利用で五割引きとなる。普及に欠かせない急速充電器の整備についても県と東京電力などで合わせて三十基を設置。商業施設や公営駐車場には高電圧のコンセント千基を整え、県全域をカバーしていくという。
県では十四年度までに約十五億円の予算措置を見込んでいる。同日会見した松沢成文知事は「観光地でEVを走らせるなど、いろいろなモデル事業を提案をしていきたい」と話した。
投稿したコメントの修正、削除をしたい場合は、こちらからお願いします。
成歩堂
[2008/04/16 11:11:33]
ガソリン車よりマシと思いますが、
車社会からの脱却という発想も欲しいです。
雑用
[2008/04/16 12:48:38]
カーシェアリングとか、パーク&ライドのような欧州的な考え方を少し取り入れてみては?
なんにせよ最初は難しいと思いますけどね。
車社会の脱却をするには今車を利用している人に、車を利用しないメリットを与えてあげる必要があるのですから。
JSD
[2008/04/16 14:13:02]
環境性能アップ、ガソリン代替へ向け、そして、利用者の選択肢が増えることは良いことです。しかし、大都市の公共交通網の整備されたところでは車依存度も軽減した方がよい。EV車3000台程度でも新交通ネットワークを目指すことも良いとしても、一般への普及は車両価格も大きな課題でしょう。
まぁ、産、学、官の共同事業で終わらないようにして欲しいですね。(環境省補助金を無駄にしないよう)
このエントリーへのトラックバックURL:http://www.kanaloco.jp/trackback/31596/