アメリカは東南アジアでは負け犬です
食料植民地ニッポン 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2008-03 |
食糧は石油と同じように、すべての産業の基本要素のひとつである。石油が値上がりすれば、原料だけでなく、輸送費も高騰して物価に跳ね返る。穀物の原料高騰はまさに同じことを狙って仕掛けられた投機マネーである。まさにもちろん、コレで儲けようというヤツがいて仕組んでいるわけだ。温暖化詐欺でバイオエタノールとか言って食い物を燃料にしちゃうから、必然的に食料が足りなくなる。計算づくでやったんだろうが、で、
最貧国の貧困を人質にとった投機作戦なのだ。
神浦サイトでカンボジアの話を書いてます。神浦氏は地雷の取材とかでカンボジアに行った事があるらしい。
年に4回米が取れるという話はおいらもタイで聞いた事があるんだが、オチがあって、「でも、4回取ると土地が痩せるので、3回しか取らない」というわけだ。ロクに肥料もやらないので、洪水の運んでくる養分だけが頼り。それでも3回取れる。あのあたりというのは物凄く農業の生産性が高い地域なので、ベトナムもタイも、世界中に米を輸出している。タイではバンコク周辺が稲作地帯で、南部ではあまり米は作られないし、東北部のイサーンは雨が少ない季節には作れない。また、バンコク周辺で作られるのはインディカ米であって、日本米はチェンマイ近郊の涼しい地域でしか作れないわけだ。それでも世界中に米を輸出するほど余ってるわけで、連中がホンキ出して稲作に励んだらとんでもない事になる。
で、昔の話なんだが、イサーンでアメリカの会社が莫大な投資をして、トウモロコシの栽培を始めたわけだ。年に一度しか米が作れない貧しい地域なので、ずいぶん期待されたんだが、穀物相場が暴落したのでアメリカの会社はとっとと手を引いてしまった。二階に登ってハシゴを外された格好のタイはずいぶん困ったんだが、結局、日本の商社がすべて引き取って、トウモロコシ生産を続けたというんだが、アメリカという国はベトナム戦争で大きな失敗をしてしまったので、東南アジアでは信用されてないです。失敗したらすぐに逃げる国だと思われている。実際、すぐに逃げる。なんやかや言っても、華僑(というか華人。華僑の「僑」というのは「仮住まい」という意味なので、定着しているのは華人と呼ぶ)とか日本人とかは、タイに骨を埋めるつもりで頑張っているので、そこんとこが違う。まぁ、アメリカさんは、東南アジアはフィリピンから出て来ないでいいよ、というのが結論です。
で、タイあたりの華僑が入り込んでカジノを作ったり、活発な投資をしているんだが、まぁ、アレだ、食料が投機の対象になるとこういう開発がますます進むのではないか、というわけだ。「カンボジアでは年に4回、お米が取れる。水害や不作でも、3年に1回だけ豊作なら、家族が食べていける。雨期の水害は肥料やおかずの小魚を恵む。だからカンボジア人は一生懸命働かなくても活きていける。そのノンビリした人間性をベトナムやタイに狙われる」という。
目の前に広がるカンボジアの広大な農地に、日本式の農業を導入すれば、カンボジアは日本の食糧生産基地になると思った。そのように考えて戦乱が終わったカンボジアを歩くと、カンボジア南西部でジャングルを切り開いて作った広大は農地には、アメリカの有名企業(食品関係)の看板だけが立っていた。2~3年後に行くと、そこに数件の家(小作人)が建ち、トラクターが走り回って、広大な緑の農地に変わっていた。
年に4回米が取れるという話はおいらもタイで聞いた事があるんだが、オチがあって、「でも、4回取ると土地が痩せるので、3回しか取らない」というわけだ。ロクに肥料もやらないので、洪水の運んでくる養分だけが頼り。それでも3回取れる。あのあたりというのは物凄く農業の生産性が高い地域なので、ベトナムもタイも、世界中に米を輸出している。タイではバンコク周辺が稲作地帯で、南部ではあまり米は作られないし、東北部のイサーンは雨が少ない季節には作れない。また、バンコク周辺で作られるのはインディカ米であって、日本米はチェンマイ近郊の涼しい地域でしか作れないわけだ。それでも世界中に米を輸出するほど余ってるわけで、連中がホンキ出して稲作に励んだらとんでもない事になる。
で、昔の話なんだが、イサーンでアメリカの会社が莫大な投資をして、トウモロコシの栽培を始めたわけだ。年に一度しか米が作れない貧しい地域なので、ずいぶん期待されたんだが、穀物相場が暴落したのでアメリカの会社はとっとと手を引いてしまった。二階に登ってハシゴを外された格好のタイはずいぶん困ったんだが、結局、日本の商社がすべて引き取って、トウモロコシ生産を続けたというんだが、アメリカという国はベトナム戦争で大きな失敗をしてしまったので、東南アジアでは信用されてないです。失敗したらすぐに逃げる国だと思われている。実際、すぐに逃げる。なんやかや言っても、華僑(というか華人。華僑の「僑」というのは「仮住まい」という意味なので、定着しているのは華人と呼ぶ)とか日本人とかは、タイに骨を埋めるつもりで頑張っているので、そこんとこが違う。まぁ、アメリカさんは、東南アジアはフィリピンから出て来ないでいいよ、というのが結論です。
野次馬さんのアジアの話は面白いので、いろんな裏情報やお役立ち情報など小ネタをはさみつつ、ぜひそういう本書いてください。んでもってそれをココで売ってみては?
鴨志田さんのアジアの本も大好きでした。しかし野次馬さんが書くと、同じ地域の一見すると似ているトピックについて書いていても、かなり違った視点になっていてさらに面白いです。
投稿 Kei | 2008/04/16 15:33
どっかで聞いたような話=知識はあっても、本当に生きた話=情報であり、頭にスーッと入ります。
多謝。
投稿 yamanote-1 | 2008/04/16 16:46
ここで書くのが間違いなのは重々承知しているのですが、地方の土木大手がばたばた潰れ始めてます。
結構ヤバイ事になりますよ。
投稿 mofu | 2008/04/16 17:43
我が國の温暖化研究自體に詐欺はないと思ふのですが、海面上昇や氷河の後退をセンセーショナル且つ針小棒大に傳へるに止まらず、「京都議定書」なる不平等條約を禮讚する報道側には詐欺臭を感じます。
一片の眞實を交ぜることにより嘘が嘘らしく聞こえない、さうした事例は數多くあるかと思ひます。都市化の效果と區分しづらいにせよ、對流圈下層の温度上昇自體には嘘はないかと。
商賣に利用する側は知りませぬけれど。資源メジャーやら穀物メジャーやら我が國の産業を衰頽させんとする連中やら。温暖化ファッショの報道連中が最も嘘臭いのですが。
> 温暖化詐欺
投稿 積雲 | 2008/04/16 18:25
>地方の土木大手がばたばた潰れ始めてます。
>結構ヤバイ事になりますよ。
われわれ零細製造業は国に救済されませんでしたw
よって土建屋も逝って下さいwwwww
投稿 ウイルス性胃腸園 | 2008/04/16 20:00
> >地方の土木大手がばたばた潰れ始めてます。
> >結構ヤバイ事になりますよ。
土建屋なんざ、ほっときゃ その辺から勝手に生えてくるって。
投稿 zoo | 2008/04/16 21:43
5年前にはトップ集団にいた環境ビジネス。今からでは欧州勢に追いつけない。ジャマばかりしてきた経団連は反日売国奴以下のカス。
投稿 odinn | 2008/04/16 22:08
温暖化は詐欺だよな。
たかだか400?年前はグリーンランドに草が生えてて、海賊が羊放牧してたんだろww
大体、太陽の出力に比べれば誤差の範囲以下。
クソユダヤの陰謀だよな。
土方の代わりは沢山居るけど職人さんの代わりはすぐには出来ないよなww
投稿 海DQN | 2008/04/16 22:09
三毛作できるっていうけど、
実際には水が全然足らなくて1回しかやれないって、
うちのカンボジア人留学生が言っていた。
投稿 熊犬 | 2008/04/16 23:14
そら、「水があるかどうか」による罠。
あちらでは用水池作ったり、井戸掘ったりする風習がないから。
河に近くて条件がいいところだと三回取れるんだろう。
投稿 野次馬 | 2008/04/16 23:19
「自體」とか「思ふ」とか書いてる人は、丸谷才一ですか?w
投稿 どうでもいいけど | 2008/04/17 00:08