【ニューヨーク=山口真典】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は15日、米国訪問に向かう専用機の中で公式随行団と懇談し、国際的な穀物価格の高騰に触れて「海外に食糧基地を確保する方策を推進する」と表明した。具体的にロシア沿海州地方を挙げ「長期間土地を賃借し現地生産すれば、北朝鮮の労働力も活用できる」と力説した。21日までの米国、日本訪問の後、具体的な検討に入る方針だ。
青瓦台(大統領府)報道官によると、大統領は最近の穀物価格上昇に関し「北朝鮮を支援する場合も問題になる」と指摘。「石油や鉱物資源だけでなく、長期的な食糧資源の確保は重要課題だ」と強調。「ロシア極東地方の土地を30―50年間借り上げる」とのアイデアを披露した。(20:36)