インドで顔が２つある女児

【ノイダ（インド）６日ＡＦＰ＝時事】インドで３週間前に、顔が２つある女児が生まれたが、両親によると、食事も呼吸も正常で元気に育っている。この女児は２つの頭蓋骨がくっつき合ったような形になっており、目が４つ、鼻と口も２つある。≪写真は、父親に抱かれる顔が２つある女児≫
　女児は３週間前に、ニューデリー北東約５０キロのノイダの町で工場労働者の家に生まれた。ヒンズー教が深く信じられている同地では、神ともみなされているという。２４歳の父親は「こんな赤ん坊はこれまで見たこともないので、最初に見たときは少し怖かった」と語った。手術などのために医師に診察を受ける計画はないという。父親は、「生まれたときに医師がまったく元気だといったのに、なぜ診察を受ける必要があるのか」と語った。
　父親によると、女児は１つの口でお乳を吸い、もう１つの口で親指をしゃぶったりしているという。
　小児科医は極めてまれなケースで、２つの頭蓋骨を分離することは不可能だとしている。同医師は、女児に差し迫った危険はないが、口腔や鼻腔などが適切に機能しているかなどを徹底的に調べる必要があると述べている。インドでは数カ月前に、手足がそれぞれ２対ある女児の切除手術が行われて話題となった。〔ＡＦＰ＝時事〕