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【社会】

「設置法案、早く成立を」 医療安全調委で日医理事

2008年4月16日 18時31分

 日本医師会の木下勝之常任理事は16日の定例会見で、厚生労働省が今月公表した「医療安全調査委員会」(仮称)の第3次試案について「医療界にとって『これならば良いだろう』という内容になっている。この試案に基づき、(医療安全調委の)設置法案を早く成立させてほしい」と述べ、政府による今国会への法案提出に期待感を示した。

 日本医師会は今後、各都道府県の医師会からの意見を集約し、月内にも正式な見解をまとめる。

 第3次試案では、医療安全調委に届け出があった患者死亡のうち、警察に通知するケースを(1)故意や重大な過失(2)過失による事故を繰り返すリピーター医師の行為(3)カルテの改ざんや事故の隠ぺい−に限ると明記した。

 医療関係者の一部に、医療行為が刑事訴追の対象となることへの反発があることについて、木下理事は「試案では(訴追対象を)極めて限定的な場合としており、了解せざるを得ない」と話した。

(共同)
 

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