厚生労働省はこのほど、今年度中の創設を予定している「産科医療の無過失補償制度」を医療関係者に広く知ってもらうため、同制度の概要をまとめたパンフレットを約3万5,000部作成し、分娩(ぶんべん)を扱う全国の医療機関などに送付した。
【関連記事】
産科の補償制度、骨格まとまる
同制度は、出産時の医療事故で子どもが脳性まひになった場合、医師らの過失を立証しなくても民間の保険から補償金が支払われる制度で、産科関連の訴訟を減らして産科医不足の解消につなげる狙いがある。
同制度の運営や補償金の支払いは、同制度に加入した医療機関などから徴収する保険料で賄うため、同省は多くの分娩機関に加入してもらいたい考えで、パンフレットでは制度の基本的な考え方や補償対象のほか、審査の流れや補償の仕組みなどを図解して分かりやすく説明している。
同省の担当者は「制度に未加入の分娩機関で出産したため、脳性まひの子どもが補償を受けられないという事態は防ぎたい。原則として、すべての分娩機関に加入してほしい」と呼び掛けている。
パンフレットは、同制度の運営組織となる「日本医療機能評価機構」のホームページで公開している。
【PDF】 http://jcqhc.or.jp/html/documents/pdf/obstetrics/obstrics.pdf
更新:2008/04/16 19:18 キャリアブレイン
医療ニュースデイリーアクセスランキング
※集計:4/15
医療ニュースアクセスランキング
※集計:4/10〜4/15
医療ニュース動画
08/01/25配信
高次脳機能障害に向き合う 医師・ノンフィクションライター山田規畝子
医師の山田規畝子さんは、脳卒中に伴う高次脳機能障害により外科医としての道を絶たれました。しかし医師として[自分にしかできない仕事]も見えてきたようです。