【北京16日共同】自民党の伊吹文明、公明党の北側一雄両幹事長は16日午前、中国の胡錦濤国家主席と北京の人民大会堂で会談した。チベット暴動の発生後、胡主席が日本の政府、与党幹部と会うのは初めて。伊吹氏らはチベット情勢をめぐり、平和的解決を求める福田康夫首相からの親書を手渡した。
胡主席は会談冒頭、日中関係が積極的に発展しているとの認識を示した上で「来月の訪日を楽しみにしている」と強調、福田首相との首脳会談などが予定されている5月上旬の訪日に期待を表明した。両幹事長は、訪日成功に向けた環境整備として、中国製ギョーザ中毒事件の解明に向けた中国側の協力姿勢を確認するとともに「食の安全」に関する日中の連携強化を呼び掛ける見通し。
チベット問題では、北京五輪と結び付けることは好ましくないとする日本政府の立場を伝え、福田首相が7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で参加各国に対し、五輪成功への協力を呼び掛ける意向であることなども説明するとみられる。