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えこまの部屋

2008-04-16

プログラミング的作業


デプログラミング。

最近そういう言葉を知ったくらいで、全くその道のことを知りませんし、当然そのプロではありませんが、結局、今回私がやっているのはそういう作業に近いことなのか?とも思います。


これは昨日の「だからスピリチュアル業界って、嫌いなのよ」の続編でございます。


さてあともう一度だけ彼女メールしました。

昨日と同様に個人情報保護を配慮し、伏せ字を入れて公開いたします。

以下に記載された値段や時間、回数等はフィクションではございません。

館長さんというのは、そのセラピーの主宰者であり創始者のことを指します。(いろんな呼び名があるものだわねぇ....。会員に尊師とか呼ばせてないだけマシかもしれないけど、かえって隠れ蓑カモフラージュで老獪な狸かも、「主」(ヌシ)は。)


では、お読みください。



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Nさま

何度も失礼いたします。

この件でこれ以上メールをするのはよそうかと思いましたが、最後にあとひとつだけお伝えさせていただきます。


それはNさんが『えこ先生に呼ばれている』と思ってセッションのお誘いをしてくださったように、私も確かにNさんのいわゆるハイヤーセルフに助けを求められていると感じたからかもしれません。



Nさんの表層意識上で認識された「えこま先生に○○セラピーを紹介したい」という直感の目的とは全く違う意味で、私は呼ばれたのだと時間が経った今では冷静に認識しています。


以下は、えこま先生を○○セラピーに誘ってしまったが運のツキ(カルマ?)だと思って、しばらく堪えてお読みください。


さて、○○セラピーのセッションは、最初からなぜたったの一回一時間で50,000円もするのでしょうか。

これは普通主婦(主婦でなくても ^^;)が簡単に支払える金額でしょうか。

パート主婦の平均月収は6~8万といわれてますから、その大半の金額を、一回のセッションで請求されているわけですよね、その館長さんは。(ちなみにインドでしたらチープに暮らせばその金額で半年は働かずに過ごせますよ)


私はまさかこれがまるまるNさんのフトコロに入るとは思っていません。

たぶん5万円中のなかのいくらかを(おおかたを)その館長さんにお納めになるシステムになっているのではないですか?


そのシステムのおかしさは前回、説いたはずなので割愛します。

Nさんは私の断りに対して、メールで

「 >一時間たった一回のセッションが5万だなんて高すぎますし

…そのように思わせてしまったのは ひとえに私の力のなさです。申し訳ございません。」


このように反応されましたね?


「私の非力で断られた」と思いこんでおられますね?


しかし本当にそうでしょうか?


例えばそのセッションがいわゆる普通のセラピーの類いのセッションの相場、2500円〜5000円くらい金額設定だったとしましょう。

そうするとそう簡単に断られることも少ないのではないでしょうか?

少なくとも「一回一時間 5万円」のセッションよりは、断られる確率は低いはずですよね?

そしてまたNさんも私でなくても人を誘いやすいはずですよね?

Nさんが数年前にミィーディアム(資格者)の認定を受けたにも関わらず、今日までその資格で実際にセッションのお誘いをせずにこられたのは、はたして「自分の自信のなさ」だけでしょうか。(私にはNさんの良識と常識がまともに働いていただけだと思います)



なのにNさんは「私は自分に自信がないから、人に○○セラピーを普及できない自分で今まで来た」と思いこんでらっしゃいますね。

ミーディアム(資格者)を取得しても、2〜3年は誰にも声を声をかけられずにきた、それは自分の弱さのせいだと。


でも、考えてみてください、それよりもそのセッション値段が通常の相場価格であれば、もっと早くに私以外にも、多くの人に声をかけられたはずではないですか?

つまり創始者の館長の値段設定がどう考えてもおかしいとなぜ普通に先にそう考えませんか?

どうして「私の非力のせい」と「そのように」思いこまされているのですか?

誰に?

それはきっと館長さんからの教え(マニュアル)ですよね?



つまりNさんがミィーデイアムになってすぐに活動できなかったのはご自身が「一回一時間で、しかもこの田舎で(都会の相場よりもずっと安いお月謝や講習料やあるいは公民館等では講座が無料が当たり前であるような土地柄)で一回のセッションに5万円も相手に請求しなくてはならない、そういう「見えない世界」に深い?理解があり、お金に余裕のある人でないと到底誘うのは無理」とご自分でちゃんと解ってらっしゃるからです。


そうです。

つまりNさんでなくても誰でも普通、常識的に考えて(自分に自信がある人であろうがなかろうが)一回一時間5万円のセッションなんて人を誘いにくくて当たり前のことなのです。このことに気づいておられなかったのですか?

本当は気づいているはずなのに、なぜそのことを見ようとしなかったのですか?

なぜ館長さんに「敷居が高すぎます。もう、ちょっと普及しやすい値段設定にしませんか」と組織の人は誰も進言しないのでしょう?


きっと館長さんが「否定や批判の念は幸運を遠ざける」とか「シンプルな気持ちで、どきどきワクワク楽しいことばかり考えて行くほうが運命が開くよ♪」と陳腐な考え方を教えているからですね。そういうスピリチュアルな組織に居続けると、思考回路はそうなっていくものなのでしょう。


そうやって相手が「思考停止」状態を維持するように創始者は自分の都合上勧めているのです。

このカラクリに気づいておられましたか?

一度でも信者(ミィーディアムでも信徒でも弟子でも呼び名はなんでもよろしいのですが)になってしまうと創始者にそういう「ツッコミ」ができなくなるのでしょう(組織とか共同体のサガですね^^;)。創始者は高額集金システムに支障を来す意見を言わさないように(異を唱えるものを抑制または排除するために)周到に自分にとって都合のよい思考回路でいることを「教化」しているのです。自分の弟子達に。



どう考えても、弟子がプラス思考でシンプルな思考回路を維持した状態でいることは、あちこちから集めたお金を頂く大元、集金隊長(失礼、館長とか創始者でしたか)には、もっとも都合のよい精神状態なのですから。


つまりスピリチュアルなセッションやグッズでお金儲けしてはる人には、

「受講者は極力、思考力がない方が良い」のです。(アホであればあるほど都合がよい。←実際のメールではさすがにここまでは書いてません。^^;)



だから「ポジティブ」「プラス思考」「シンプルで楽しいことだけ考えて生きるように」と”館長さん”は勧めるのです。(^^;)


気づかぬうちに思考停止状態に導かれ、教化され強化されスポイルされているのです。




しつこく言いますが館長さんは、システムの陥穽に「気づかれ」ては困るので、だからこそ「ネガティブなことを考えるな」とお経のように唱え教え込みます。

自分のやっていることのおかしさを「つっこまれない」ためには、信者には常に自分(館長)のおかしさを気づかれぬよう物事を「ポジティブ」にとらえさせておく必要が「大金集め」のためには必要だからです。



Nさんは「カルマ」とかそういう言葉は「ラスト・ワード」だという認識お持ちですか?

ご存知でしたか?

これはデプログラミングの世界ではたぶん「常識」の認識なんだと思います。

デプログラミングとは簡単に説明すると、オウムなどのカルト信者を洗脳から「こっちの世界」に戻す為のマインドコントロールを解除するプログラムだと思ってもらっていいと思います。


弱っている人ほどこの「ラスト・ワード」に弱いのです。


つまり弱り目に祟り目なのです。

弱っている人ほど騙しやすいということです。


人生で困っている人に「それは過去世の霊障」だとか「除霊が必要」だとか言って高額の壷や商品を売りつけたりする新興宗教の問題とかご存知でしょう?


法外な値段で、スピリチュアルなセッションやグッズで「ビジネス」やってはる人たちは、結局それとおんなじことをしてるのだと気づいてましたか?

ご自分がそういう「ビジネス」に加担しようとされていたと気づかれてましたか?(Nさんは本当に純粋な方なので、気づいてなかったと思います)


Nさんは「目に見えないものの世界も大事だ」とおっしゃられ、私もそれは同感です。

けれど、○○セラピーは「見た目」や「聴く言葉」がきれいなだけで、結局、それに関わっている人はそういう「目に美しく映る世界」に騙されて「目に映らないもの」を高額で売るお手伝いを気づかぬうちにさせられてしまっているのですよ。


なるほど、ちまたスピリチュアルな世界では、ハワイのパワー・スポットの景色や深海や蓮の花やイルカ写真など「いかにも癒される」パッケージ仕様で、お疲れ気味の現代女性を取り込みやすいパッケージで商品(スピリチュアル・グッズやセッション)世界をご案内(販促)されていますね。


そう、確かに「パッケージ」によるイメージの影響力は予想以上に大きく、商品の売れ行きの命運を左右します(実は私は昔、パッケージ・デザイナーだったので、そういうのよく解るんです。ちなみに○○セラピーのHPプロフィールを拝見しましたが、創始者さんと私はたぶん同じ某大学美術学部出身です。苦笑)。ですから、ご案内いただいたHPも確かに「きれいなパッケージ」で、「人の幸せ」を願い「キラキラ」した「安心」「安全」なものを感じさせるヒーリング・イメージ満載の世界でした。(それにしては料金がどこにも一切記載されていないのがミソだな、とツッコミながら見ていました。)←これは信者になる前の人や一般のネットサーファーに「ツッコミ」をいれられないようにする館長による自衛手段だと思います。あきらかに意図的に値段を明記してないと思われます。



もし○○セラピーによる○○エネルギーを送るとみなが幸せになるのなら、どうしてそれに一回一時間5万円という高い金額が必要なのでしょう。


それでは、たった一回一時間に5万円も支払える収入のある階層、つまり金持ちの人しか、○○セラピーは人を救い幸せにしようとしていない、ということになりませんか?


○○セラピーのセッションを受けると今までのカルマがリセットされ、個人の霊的進化を加速化させるというのが商売文句のようですが、

Nさん、あなたは「マザーテレサ」と○○セラピーの館長さんと、どちらがハイスピリットだと思いますか?

マザー・テレサは年中無休で無給で孤児や身寄りのない困窮の方々を救われてましたね。

どちらが功徳を積み、高い霊的進化を遂げられていると思いますか?

こんな簡単な比較だけでもすぐに気づける筈です。



最初のメールで○○セラピーに「バクシーン」の思想がないとお伝えしたのは、そういう意味です。

バクシーンとは超簡略して説明すると「持てる者が持たざる者に与える」というイスラム教国から発した「喜捨」の哲学です。



そして○○セラピーが説くように、Nさんはシンプルに楽しく生きたいそうですが、

そして○○セラピーをひろめれば、世の中の戦争もなくなるとのことですが、

では、その世の中は、実際に本当にそんなにシンプルにできているでしょうか?


どうして格差社会があるのか。

世界にどうして貧富の差があるのか。

どうして「一人一人が尊厳を認められ人間らしく幸せを追求する為にある」はずの「宗教」が原因で世界のあちこちで内紛や戦争が起きているのか?

地球温暖化の原因は、これさえ取り除けば良いというシンプルなものですか?(産業社会が生み出したたくさんのファクターが絡み合った複合環境汚染ですよね)



世界はカオスです。

現実は不平等や搾取や略奪で混沌としています。

物事の原因は、たったひとつというシンプルなものでなく「複雑に」要素が絡み合っています。


一回一時間5万円の料金をとるように指導するハイスピリット(!?)も略奪者にすぎません。


タイタニック号のように沈没しかかって真っ先に被害に遭うのはいつも最下層の人たちです。


上階の人たちはまだ迫って来る危険に気づかず、気づこうとせず、最後までワインやクラシックを楽しんでらっしゃいます。


現実やものごとの「両面」をきちんと見ずに「楽しいワクワクすることだけを考えて、シンプルに愉快に暮らす」そういうのは結局は脆弱な人間のすることではないでしょうか。

いずれは同じように災厄は皆に平等に来るものでしょう。(時間差の問題です)

ですから○○セラピーはその謳い文句の「カルマのリセット」や「霊的進化の加速を促す」というよりも、どちらかといえば「逃げ」「遅速化」を促しているだけです。商売のフレーズとはまったくま逆のことを指導しているのです。


これに加担する(その組織のやり方を受け入れそこで指導されるようにやっていくこと)は、自分のカルマも、相手(館長=創始者)のカルマも「悪い種」となって作用するでしょう。

つまり悪いことに加担しているのです。



最初にお伝えしたかったことに戻りますが、もしNさんが館長さんから自分自身の力で直接に水門アクセスできるメソッドを教えていただき、そんな高額の料金態勢に縛られていなかったら、Nさんの望まれる、もっとも気楽に「シンプル」に「愉快」に「楽しく」、○○セラピーを世の中の多くの方に普及し世界平和貢献できるのと違いますか。


私がNさんに気づいてい欲しいのは、どのあたりで「思考停止」状態に囚われ、どういう言葉で上手く○○セラピーのビジネス・システムに「スポイル」されていったかということです。


それにはまずNさんが紹介してくださった過去のご自身のブログで書かれていたように「当時、○○セラピーへの信頼が少し薄れていた時期で、云々〜」の、この時の「信頼が薄れていた気持ちの根源」に、あなたはもっと丁寧に目を向け、真摯に自分の思考で考える必要があるはずです。


セッションによって手早く簡単に意識のスライドをさせた?ひと程、実は「簡単にからめとられていた」ことに気づきたくないものではないでしょうか。


それを見ないようにさせる詭弁が、「プラス思考」「ポジティブに考える」「美しいものを信じる」「カルマだ」などの、ある種の「思考停止」状態を誘う言葉=ラスト・ワードです。


Nさんは「えこま先生に呼ばれた気がする」という直感に従って私に純粋に○○セラピーを紹介したくてお誘いくださったかもしれませんが、それに習ってスピリチュアル流に表現するなら、私自身はNさんのハイヤーセルフ(深層意識や潜在意識、あるいは真我の理性とでもいいましょうか)に「デプログラミング」を要請されて呼ばれたのだと今回のことは思っています。


このように「人の数だけ」真実や事象を読み解く物語があると思います。


どの物語を選ぶのかは、まさに本人の自由であり、私には私にできる精一杯でNさんのお誘いに対して「ありのまま」の気持ちで対応させていただきました。


これをどのように解釈し、今後、何を辞め何を続けられるにしても、それが「Nさんの選択」なのだと思って尊重します。


そういう意味で、Nさんも私ももともと自由ですね。


長文を最後までお読みいただきありがとうございました。


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以上が、今朝彼女に送ったメールでした(おかげで朝の教室に遅刻しそうでしたわ。ギリギリ一分前....^^;)


自分がデプログラミングしようだなんて、おこがましいことを考えてませんが、自分は彼女のヨガの先生として精一杯のことをしたと思っています。

それで彼女が私の教室をやめても、それは仕方ないと受け止めるつもりです。