ヒルマン いつか頂上決戦を
衛星電話で特別出演したヒルマン前監督(現ロイヤルズ監督)
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日本ハム前監督でロイヤルズのトレイ・ヒルマン監督(45)が15日、自身がプロデュースした米国風レストラン「Hillmans Hang Out」(札幌市中央区)で衛星テレビ電話を使ってファンと質疑応答を行い、“アベックV”を宣言した。ロイヤルズはア・リーグ中地区の首位に返り咲いたが(14日現在)、日本ハムが西武と引き分けたため“同時首位”はお預け。それでも同監督は古巣の日本一奪回に太鼓判を押した。
【日ハム3−3西武】懐かしいフレーズで、ヒルマン監督がテレビ画面に“登場”した。「ホッカイドウノミナサンワ、セカイデイチバンデス!」。その瞬間、約70人のファンから大歓声が上がった。
ア・リーグ中地区の首位に再浮上した同監督だが、話題の中心はもちろん古巣の日本ハム。「今季もいい戦い方をしている。とてもうれしいね」と前置きした上で、「シーズン終盤にも両軍が上位にいて、優勝争いの話ができたらいいね。日本ハムは昨年、一昨年とリーグ連覇の経験があるから、(プレーオフ圏内の)3位までに入れば、必ず日本一になれる」と断言した。
日本を離れたとはいえ、古巣への愛着は捨て去りがたかった。ロイヤルズの監督就任後も、インターネットや昨年9月まで日本ハム球団職員だった池田英樹氏に電話で連絡を取ってチーム状況を確認。主力にケガ人が続出していることも把握済みで、「(1、2軍で)補い合って、まとまって戦うのがベスト」と話した。さらに12球団ワーストのチーム打率・216の現状を憂りょして、こんな提言も…。昨季まで4番を務めていたセギノールが現在はメキシカンリーグのマイナーでプレーしていることから、「彼も“北海道に戻りたい”と願っているはずだし、自分もそうしてほしい」と、04年に本塁打王を獲得するなど日本通算145本塁打の大砲の復帰を求めた。
帰国の際に選手会長・金子誠から手渡されたバッティンググラブを“御守り”として肌身離さず持ち歩いているというヒルマン監督。最後には「いつかアベック優勝して、(日本で)親善試合もやりたいね」と、ロイヤルズ対日本ハムの“頂上決戦”に思いをはせていた。
[ 2008年04月16日 ]