映像使い遠隔医療/琉大や離島と実験開始
離島医療の充実を図ろうと県内の医師や工学関係者でつくる沖縄遠隔医療推進協議会(代表幹事・宮城隼夫琉球大学副学長)が映像情報を使った実験プログラムを十五日、スタートさせた。
県立南部医療センター・こども医療センターや琉球大学医学部附属病院を基幹とし、与那国診療所、県立八重山病院がブロードバンドで結ばれ、双方向での情報交換が可能になった。近く県立中部病院とも回線がつながる。
初めのうちは、基幹病院の医師と離島の医師が動画映像で直接顔を見ながら意見交換し、教育支援や助言のほか、エコー画像の同時分析などを行っていく。実験期間は一年。同推進協では運用面について月に一回程度、離島側と協議し成果をまとめた上で、実際の治療につなげていきたい考えだ。
同日、南風原町の県立南部医療センター・こども医療センターで実施報告会があり、与那国、八重山病院の医師と基幹病院の医師七人が、テレビを通してパネルディスカッションを行った。離島側からは「顔を見ながらコミュニケーションできるので安心」「いつでも利用でき、メリットは大きい」など期待の声が上がった。