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仕事も遊びも、とことん楽しむOLが登場

「日経WOMAN」創刊から20年。働く女性たちの恋愛や結婚のスタイルはどう変わってきたか。このコラムでは、女性の恋愛や結婚事情に詳しいジャーナリストの白河桃子が、女性のキャリアと“モテ”の変遷を、当時流行したドラマやファッションとともに振り返る。

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 89年に東証日経平均が史上最高値の3万8915円となり、バブルは頂点を迎える。この時代に最も元気だったのは、OLたちだったのではないだろうか?

 88年に「日経WOMAN」が創刊したが、同年マガジンハウスから「Hanako」も創刊。グルメ、海外旅行、自分磨きに邁進するOLたちは、「Hanako族」と呼ばれる。手帳は、お稽古事や合コンなどの「社外活動」で埋まり空白がないほどだった彼女たちは、正にバブルを謳歌していた。

 年2回の海外旅行や2000円代のランチ…。こんな贅沢ができたのも、彼女たちには男性に奢ってもらうという「特権」があったからだ。「会社の飲み会では、自分のお財布を開けたことがなかった」(某商社OL、現在は40代)との証言もあるように、当時の女性は「奢られる」のが当たり前。

 では、奢っていた男性たちが自腹を切っていたかといえば、そうでもない。当時は今よりも企業のコンプライアンス規制も緩かったので、会社の接待費やタクシー券を潤沢に使えたのだ。企業のお金が回りまわって、OLたちを潤す。いわば「日本経済」に奢ってもらって、いい思いができたのがこの時期のOLたちである。

 86年施行の男女雇用機会均等法から数年たつと、キャリアウーマンという存在もお飾りではなくなり、本格的に企業に活用されるようになる。後年「負け犬世代」と呼ばれる女性たちが社会に出たのも、ちょうどこの時期だ。

 マスコミや広告会社などで総合職として颯爽と働く女性たちは、「働く女性」の憧れの的。女優の浅野温子がスタイリストを演じるテレビドラマ「抱きしめたい!」では、キャリア女性像が当時の象徴的な存在だった。

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