2008年04月16日 更新
ヤ軍・松井秀、5打数無安打もチームは最下位脱出
無安打に終わったヤ軍・松井(撮影・原田史郎)
【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)14日(日本時間15日)】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)がレイズ戦に「5番・DH」で先発出場。5打数無安打に終わったがチームは8−7で勝ち、ア・リーグ東地区の最下位から脱出した。
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口には出さなかったが疲れがにじんでいた。「5番・DH」で先発出場した松井秀だったが9日(日本時間10日)のロイヤルズ戦(カンザスシティー)以来、4試合ぶりの無安打。勝って最下位を脱出したのが救いとなった。
「あれだけ一方的な展開でしたから逆転されていたらショックでした。勝ててよかった」
四回の時点で7−1まで差を広げ楽勝ムードが漂った。だが13日(同14日)のレッドソックス戦(ボストン)を終え午前6時前に当地へ移動してきたヤ軍は試合前の全体練習を取りやめるなどお疲れモード。同点に追いつかれた後の八回、ロビンソン・カノ内野手(25)の今季1号が出て、何とか逃げ切った。
8日(同9日)から13日にかけてのカンザスシティー、ボストンの極寒遠征で松井秀はのどを痛めてしまった。風邪を発症しないように、と試合後は外出を控えて静養に努めた。
★ヤ軍休みなしヘトヘト空路移動
7日(日本時間8日)のレイズ戦(ニューヨーク)終了後、カンザスシティーへ空路、約3時間をかけて移動。現地時間の午前4時過ぎに到着した。10日(同11日)はロイヤルズ戦(カンザスシティー)を終えるとボストンへと空路、移動。午前5時ごろに宿舎へと入った。今遠征はすべて気温5度以下の寒さの中、試合が行われ、雨中ゲームもあった。移動休養日はなくすべて試合が組まれるハード日程だった。今後はニューヨークに戻り、再びボルティモア、シカゴ、クリーブランドの遠征が予定されている。
■GODZILLA in USA
アレックス・ロドリゲス内野手(32)の通算521号アーチをネクストバッターサークルで見守った松井秀は、普段から1歳下の怪物のスゴさを口にしている。この日も通算本塁打で歴代15位タイとなったロドリゲスについて「注目されているバッティングだけではなく、守備も走塁もレベルの高いプレーヤーだと思います」と絶賛していた。